はじめに
NHLも早いもので、そろそろレギュラー・シーズンの4分の1に差し掛かろうとしています。ブルーインズやデビルズのように連勝街道まっしぐらのチームもあれば、前評判の高かった割には、なかなか勝ちを拾えていないブルージャケッツやセネターズのようなチームもあります。
そして、やはり地力が他と違うのが、昨年度チャンピオンチームであるコロラド・アバランチ。ホームでのアバランチは4勝2敗1分けとまずまずですが、アウェイでは7勝3敗と大きく勝ち越しており、ゴールデンナイツ(8勝1敗1分け、これも驚くべき数字!)に次ぐ勝ち星を挙げています。
アウェイでも確実に勝てるチームは、やはり強いですね。
以前、チームでチャンピオンズ・リングを作成し、優勝メンバーに授与した件を記事にしましたが、他チームへ移籍した選手にも、折を見て授与しています。今回は、ワシントン・キャピタルズへ移籍した2選手の元へ、栄光のチャンピオンズリングが渡ったお話です。
記事にも出てきますが、リングを入れたケースに物凄い仕掛けがしてあるのを読むと、「アメリカのプロ・スポーツのやることは豪気だなぁ」と思わずにはいられませんでした。
移籍した選手への細かい配慮、義理堅いにゃ。
アメリカの選手のチームに対する愛情の深さが分かるにゃあ。
引用元:NHL.com「Capitals Kuemper, Aube-Kubel get Stanley Cup rings, visit from old team」。
ワシントンに届けられたリング
ダーシー・ケンペル(ゴールテンダー、32歳)クエンパーとニコラ・オーブ=クベル(右ウィング、26歳)にとって、待つ価値はありました。
ワシントン・キャピタルズのゴールキーパーとフォワードは、19日(土曜日)、キャピタル・ワン・アリーナでの試合後、コロラド・アバランチから2022個のスタンレーカップ・リングを受け取り、満面の笑みを浮かべました。
オーブ=クベルは「みんなにまた会えて、友達に会えて、スタッフに会えて、彼らと話せて本当にうれしかったし、もちろんリングとビデオの全てが本当に特別だったよ」と語りました。
「ホッケー選手なら誰もが憧れる、超一流のハードウェア(ケースのこと…、次で分かります)、特別なダイヤモンドを手に入れることができるんだからね」。
ケースを開けると…
コロラドがキャピタルズに4-0で勝利した後、ケンペルとオーブ=クベルはビジターのロッカールームで元チームメイトやコーチ、スタッフと再会し、いくつかのハグを交わした後、リングボックスが待つテーブルに座りました。
ワインレッドの箱を開けると、蓋の中に小さなビデオ・スクリーンがあり、昨シーズンのコロラドのチャンピオンシップ・ランのハイライトが映し出されていました。
「正直なところ、それが一番クールだったかもしれないね」とケンペルは言いました。「それを開いて、勝った直後の氷上でのあの瞬間を見て、追体験してるような気になったよ。だから、あの瞬間はかなり特別なことだったんだ」。
ケンペルとオーブ=クベルがビデオを見ている間、アバランチの選手たちは黙って立っていましたが、2人が箱から指輪を出して指にはめたときには拍手しました。
NHL公式HPに、
ビデオを見ている2人の画像がアップされているにゃ。
リングのケースは意外と大きそうだにゃ。
リングを受け取るまでは…
選手たちはダイヤモンド、ルビー、サファイアがセットされた14Kホワイトゴールドの指輪に対し、畏敬の念を抱きながら見つめていました。
ケンペルとオーブ=クベルはそれぞれ、自分たちの指輪を受け取ったときのサプライズの気持ちのままでいたかったため、指輪の写真を撮らないようにしていたらしいです。
しかし、オーブ=クベルは以前にSNSで何枚かの写真を見たらしく、他のアバランチの選手たちがレギュラーシーズン開幕前のプライベート・セレモニーで指輪を受け取った後、そのうちの何人かと話をしたと言っています。
2人の成績
ケンペルはレギュラーシーズン57試合で37勝12敗4分、平均2.54失点、セーブ率.921、シャットアウト5回、スタンレーカップ・プレーオフ16試合では10勝4敗、GAA(防御率)2.57、セーブ率.902を記録し、昨シーズン、2001年以来となるコロラドのカップ優勝に貢献しました。32歳の彼は7月13日、無制限フリーエージェントとしてワシントンと5年2625万ドルの契約を結んだのです。
オーブ=クベルは昨シーズン、アバランチでレギュラーシーズン67試合22ポイント(11ゴール、11アシスト)、プレーオフ14試合でポイントはゼロでした。7月13日にトロント・メープルリーフスと100万ドルの単年契約を結んだオーブ=クベルは、11月5日にワシントンから獲得権の請求がありました。
※11月4日、それまで6試合0ポイントだったオーブ=クベルは、トロントからウェイバー公示、即ち契約期間中でありながら支配権放棄された選手となりました。幸いなことに、翌日、ワシントンから獲得の意思表示があったことになります。
オーブ=クベルは、
キャピタルズに拾ってもらった訳だにゃ。
間一髪セーフ!
リングへの思い
「ああ、もう(指輪を)見せびらかすしかないよね」とオーブ=クベルは言いました。「(僕は指輪を着けるよ)たぶん僕の故郷で、バーで、ゴルフ場で!」。
「本当に特別だったよ」とケンペルは語りました。「それは永遠に手にし続け、その特別な年を思い出させてくれる形見のようなものさ。うん、素晴らしいよ!」。
まとめ
2人ともこのリングを励みにして、キャピタルズでのプレイに精を出して欲しいものです。ケンペルはほぼ正ゴールテンダーのポジションを手中に収めつつありますが、オーブ=クベルはこれといった活躍をしていません。
11月初旬に移籍してきたばかりで、ライン・メイトとの連携もこれからだとは思いますが、折角拾ってもらったキャピタルズ上位進出への起爆剤になれるよう、かなり頑張らないと、シーズン末には…なポジションです。
キャピタルズ、次の対戦相手は…、ああ、首位からズルズル後退して、今や最下位争いに加わろうとしているフライヤーズじゃありませんか!今のフライヤーズは点を取った分だけ相手チームに倍返しされるほど、守備がもろいです。
気を良くしているケンペルにシュートを止められるのか、オーブ=クベルが覚醒して、フライヤーズ守備陣を切り裂くのか(ちなみに、オーブ=クベルのプロ・キャリアの最初はフライヤーズ)。23日の試合が待ちどおしいような、そうでもないような…フライヤーズ・ファンの声でした(^^;。
キャピタルズもフライヤーズも頑張れ!
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!