はじめに
新シーズンが開幕し、早くも2週間が経過しようとしていますが、全勝で突っ走っているのは、イースタンではピッツバーグ、ウェスタンではダラスとなっています。一方、いまだ勝ち星に恵まれないのが、ウェスタンのヴァンクーバー。2つの延長負けが響いているようです。
そのウェスタンで目を引くのが、ベガスとシアトルの新興2チームの躍進ぶり。現在、安定した戦いぶりで、プレーオフ出場圏内を維持しています。そのシアトルが、前年度王者・コロラドと対戦し、見事勝利を収めました!
引用元:NHL.com「Kuhlman scores in third period, Kraken defeat Avalanche」。
今季のシアトルには、上位喰いの予感がするにゃあ~。
決勝点はクールマン(シアトル)!
第3ピリオド・12分6秒、カーソン・クールマン(センター、27歳)が決勝点を挙げ、シアトル・クラーケンは21日(金曜日)にボールアリーナでコロラド・アバランチを3-2で下しました。
クールマンは右サイドのカーティス・マクダーミド(コロラド、ディフェンス、28歳)を追い越し、パベル・フランコース(コロラド、ゴールテンダー、32歳)の5ホール(ゴールキーパーの両足の間のスペース)にパックを滑らせて、3-2で決勝点をあげました。これは今季初ゴールだった。
「そこで良い壁パスをしてくれたことから始まったと思います」とクールマンは言いました。「ジェイデン・シュワルツ(シアトル、センター、30歳)がいいプレーをしてくれた。パックをスペースに出してくれて、僕がそこに滑っていくのを助けてくれたんだ。
相手キーパーはそこで僕に『ちょっかい』をかけられたんだよ。普段はあのパックをファーポストに持っていき、相手側のゴールキーパーを(パックに向かって)倒れ込ませようとするんだけど、少しスペースが空いているのを見たから、そのままネットに入れることができたんだ」。
シアトル監督の談話、等
シュワルツとジャレッド・マッキャン(シアトル、左ウィング、26歳)は、それぞれクラーケン(2勝2敗2延長負け)のためにゴールとアシストを決めました。
フィリップ・グルバウアー(シアトル、ゴールテンダー、30歳)が17セーブを挙げましたが、第3ピリオド10分17秒に負傷退場しました。マーティン・ジョーンズ(同、32歳)はリリーフで1セーブを挙げました。
シアトルの監督、デイブ・ハクストル(54歳)は「我々は60分間、堅実なプレーをした」と語りました。「試合開始のパックドロップから自信がありました。
第1ピリオドの数回のシフトで、彼らがホームの利を活かして、少し押し気味で来るとわかっていましたが、私たちは事態を落ち着かせました。チームは本当に良い60分間をプレーしてくれた」と述べました。
シアトルの監督さんの自信が、ファンとしては嬉しいにゃ。
コロラド監督の談話、等
ボウェン・バイラム(コロラド、ディフェンス、21歳)が1ゴール1アシストを記録し、エバン・ロドリゲス(コロラド、センター、29歳)が得点した過去2試合、アバランチは敗れているのです (1敗1延長負け) 。フランコーズは35セーブを挙げました。
「だらしない。本当に一晩中、お粗末だった」 とコロラドのコーチ、ジャレッド・ベドナー(50歳)は言いました。「だから、シュートが打てなかった。こんなにシュートを決めるのが難しいなんて…、だらしない。一晩中、守備に時間を費やしていた」 。
両チームの選手の談話
シアトル・サイド
第2ピリオド・1分38秒、シュワルツはジョーダン・エバール(シアトル、右ウィング、32歳)のフィードをワンタイムで決め、パワープレーによるゴールで、クラーケンに1-0のリードをもたらしました。
マッキャンはその22秒後、フランコースがゾーン外へクリアできず、ルーズなパックを突いて得点し、2-0にしました。
マッキャンは「彼は攻撃的なGKだから、もう少し出てくると思っていたし、そこのゴールの上隅へ浮かせるつもりだった」と語りました。「しかし、彼は自分のネットの中に戻って、素晴らしい読みをしてきたんだ」。
コロラド・サイド
5分55秒、バレリ・ニチュシュキン(コロラド、右ウィング、27歳)のフィードをワンタイムで決めて2-1とし、ロドリゲスはアバランチでの初ゴールとなりました。
「我々が望んでいた結果ではないが、でも、目標の1つをクリアできたのはよかったし、これからどんどん積み上げていけるといいんだけどね」とロドリゲスは言った。
第3ピリオド・6分58秒、バイラムは、右サイドのフェイスオフサークルの上から、3人対2人のラッシュでショートハンド(両チームの人数が違うとき、人数の少ない状態のこと)で得点し、2-2の同点に追いつきました。
バイラムは「確かにゴールは決めたが、結局のところ、今は勝つのに十分なプレーができていない」と語りました。「ゲームには、得点以外にもいろいろな要素があるんです。ベストの試合をして負けた訳ではないので、今はあまり気にしていません」と語りました。
コロラドの選手はあまり焦っていない感じするにゃ。王者の余裕か。
シアトル、ゴールテンダーが負傷!
グルーバウアーは次のテレビタイムアウト(テレビ放送におけるコマーシャルタイムのために取られるもの)で試合を離れ、ジョーンズと交代しました。
「彼はゴール直後に『何かしっくりこない、おかしい』と言ってて、次のホイッスルで明らかに深みにハマってしまったね」とハクストルは述べました。「今は彼に関する最新情報を持ってないんだ」。
備考
昨シーズン、アバランチでスタンレーカップを制したクラーケンのフォワード、アンドレ・ブラコフスキー(シアトル、左ウィング、27歳)はビデオによる賛辞で表彰されました。
…ジョーンズは通算400試合目出場で、自身のNHL通算200勝目を挙げました。
…コロラドは、原因等非公開の怪我のため、ディフェンスマンのデボン・トーズ(28歳)を欠いてプレーしました。22日(土曜日)、ラスベガス・ゴールデンナイツとの試合に彼が出場できるかどうかは、不明です。
…バイラムのショートハンドのゴールは、NHLでの初ゴールでした。
まとめ
コロラドの選手のコメントを読んでいると、意外とあっさりしているというか、「ま、こんな事もあるさ。次行ってみよー!」と気持ちの切り替えができている感じします。あくまで序盤の1試合という位置付けでしょうか。その反面、監督さんは相当ガッカリしているようですが。
シアトルは勝ったとはいえ、守護神・グルーバウアーの故障による途中退場が気掛かり。攻撃陣は、決勝点を挙げたクールマンの言葉にもあるように、イマジネーションあふれるプレーをしてるだけに、守備の要の不在が影響を及ぼさなければいいのですが…。
ゴールテンダーは元々人数の少ないポジションだから、
1人欠けると、補充するのが難しいんだにゃ…。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!