レンジャーズ完封負け!アイランダーズ戦5-0敗北の詳細

アイスホッケー名勝負

はじめに

 ニューヨーク・レンジャーズは「マイルズ&マイルストーンズ・ナイト」で過去の名場面を祝ったものの😊、宿敵アイランダーズに5-0で完封負け💦。ホーム成績は今季0勝6敗1分と球団史上最悪を記録。

 ボー・ホーバットやイリヤ・ソロキンに圧倒され、ジバネジャドら主力も決定機を決められず。攻撃力だけでなくフィジカル面でも課題が浮き彫りとなった、悔しい一夜の試合を振り返ります。

参照記事:Forever Blueshirts1Key takeaways after Rangers’ home woes continue with 5-0 loss to Islanders

🏒レンジャーズ、記念の夜にまさかの完封負け

 ニューヨーク・レンジャーズにとって、この夜は特別なはずでした✨「マイルズ&マイルストーンズ・ナイト🏒」と題し、過去の名場面や名選手たちをたたえるセレモニーが行われたのです😊。

 ピート・ステムコウスキー、アダム・グレイブス、マイク・リクターといった伝説のスターたち2が登場し😊、会場は拍手と歓声に包まれました👏

 ところが、その祝福ムードは試合開始後すぐに一変します。レンジャーズは宿敵ニューヨーク・アイランダーズを相手に、望ましくない形で“歴史”を作ってしまいます。まさかの5対0で完封負け。

 レンジャーズはホームのマディソン・スクエア・ガーデンで、今季0勝6敗1分という屈辱的な数字を刻むことになり、ホームで5度目の完封負けをしてしまいました💦

 アイランダーズはボー・ホーバットが2得点、ゴーリーのイリヤ・ソロキンが33セーブと今季最高と言うべき圧巻のパフォーマンス😊。友人でもありライバルでもあるイゴール・シェスターキンとの直接対決で、ソロキンが完全勝利を収めました。

 シェスターキンはアイランダーズ戦で7連勝中、相手はMSGで5試合連続敗戦中というデータもありましたが、それもすべて水の泡となりました。

😣勢いをつかめず、沈黙のホーム戦

 レンジャーズ(7勝7敗2分)はデトロイト戦(4-1勝利)の勢いを持ち込むように立ち上がりは良く、試合の入り方は完璧に見えましたが、序盤にソロキンを破ることができませんでした🥅。

 開始わずか15秒で、ミカ・ジバネジャドとアルテミ・パナリンが立て続けに決定機を作りますが、ソロキンが素早い反応でこれを防ぎます。

 その後もジバネジャドのシュートがクロスバーを叩くなど、運にも見放された展開でした🥅続くウィル・カイリーのチャンスもソロキンが止め、リズムをつかみ切れません。

 チームを率いるマイク・サリバン監督は「立ち上がりは本当に良かったと思う。最初の10〜12分は理想的なプレーができていた」と振り返りましたが、流れはすぐに相手へ。

 守備のわずかな隙から2失点を喫し、スペシャルチーム(パワープレーとペナルティキル)の戦いでも後手に回る展開に。観客で満員となったガーデンは、ブーイングと「レッツ・ゴー・アイランダーズ!」の声が交錯する、なんとも重苦しい雰囲気に包まれました。

 さらに痛かったのは、昨季に4連勝(合計23対5)で完全に圧倒した最大のライバル相手にこの内容だったこと3です。会場の空気は次第に冷え込んでいきました❄️

⚡ホーバット先制!アイランダーズが流れをつかむ

 試合の流れを変えたのは、アイランダーズの速攻でした🏃‍♂️💨カイリーのシュートを止めたソロキンのセーブが、結果的に試合の流れを大きく変えるきっかけとなり、アイランダーズは素早くパックを前線へ運び、2対1の速攻のチャンスを作ります😊。

 エミール・ハイネマンからの完璧なパスを受けたボー・ホーバットがシェスターキンを破り⚡、シーズン10点目を記録(10分29秒)😊。アイランダーズが1-0と先制しました⚡このゴールで勢いに乗ったアイランダーズは、レンジャーズを完全に圧倒。第1ピリオド残り9分間、レンジャーズは1本もシュートを打てず。

アイランダーズのホーバット、先取点のシーン。レンジャーズが付いていけてないのが分かる。

 さらに残り33秒には再び2対1の速攻を許し、ジョナサン・ドルーアンが追加点を決め、スコアは2-0に。元レンジャーズのアンソニー・デュクレールの絶妙な「ソーサーパス4」から、ドルーアンはシェスターキンの股下を抜く華麗なフィニッシュでゴールを決めました🥅✨これが彼にとって開幕戦以来のゴールとなりました。

 サリバン監督も試合後に「自滅のようなものだ。あの2対1のチャンスを与えていたら勝てるわけがない」と守備の乱れを厳しく指摘します。序盤のミスがそのまま失点につながったことを認めました💦

😓第2ピリオドもチャンスなし

 第2ピリオド2️⃣は、レンジャーズが5対5(イーブンストレングス)で全く得点のチャンスを作れませんでした😣。スコアリングチャンスはアイランダーズが6-0、高危険度のチャンスも3-0と、攻撃面で完全に押される展開。

 わずかに目立ったのは、元レンジャーズのトニー・デアンジェロがホールディング5で取られたペナルティ→パワープレーの場面。ジバネジャドは2度の至近距離ワンタイマーシュートを放ちますが、ソロキンが胸で完璧にセーブしました💪

 さらに残り3分6秒には、アイランダーズがルーキーDFマシュー・シェイファー(2025年ドラフト全体1位)へのフッキング6でパワープレー。

 アイランダーズはパワープレー成功率が直近26回中わずか2回という不振でしたが、ここでホーバットが再びゴールを決め、3-0とリードを広げます(18分42秒)。ドルーアンの見事なパスからの一撃でした✨

 レンジャーズは第3ピリオドに入ってもほとんど見せ場がなく、サリバン監督は残り5分でシェスターキンを下げ、ゴールを空ける勝負(6人攻撃)に出ます。

🥅第3ピリオド:空いたゴールも決めきれず3️⃣

 ゴールを空けたレンジャーズは、残り3分足らずでソロキンに6本のシュートを浴びせますが、得点は生まれませんでした🧊。残り2分1秒、ジャン=ガブリエル・パジョーがレンジャーズの無人のゴールにシュートを決め、試合を事実上決定😊。

 さらに残り30秒にはアンダース・リーがダメ押しのゴールを決め、最終スコアは5-0😊。ホームでの完封負けは再びレンジャーズに重くのしかかりました💦

 次戦は月曜日、マディソン・スクエア・ガーデンでナッシュビル・プレデターズを迎えての一戦。
得点力不足が続くチームをどう立て直すのか、サリバン監督の手腕が問われます👀

アイランダーズvs.レンジャーズ戦のハイライト映像です。

🧩試合後のポイント1️⃣ホームでの悪夢🧩

 レンジャーズのホームでの成績「0勝6敗1分」は球団史上最悪のスタートとなりました。これまでのワーストは1943-44シーズンで、第二次世界大戦の影響で主力を欠いたチームがホーム5連敗、6試合目引き分け、7試合目でようやく初勝利という記録でした😊(シーズン通算6勝39敗5分)。

 今回の7連敗は、1976年10月20日〜11月14日の連敗記録7や1992-93シーズンのホーム7連敗(うち1試合は延長負け)にも並ぶ不名誉な数字です。サリバン監督も「うちのチームは誇り高い。でも、ホームで1勝もしていないのは応える。もし悔しくないなら、それは問題だ」と語りました😓

 本来なら、勝利へのきっかけをつかむ絶好の試合になるはずでした。アイランダーズは今季守備が崩壊し、スペシャルチームも機能していないうえ、ソロキンの出来も安定していませんでした。

 しかし実際には、今週火曜日のカロライナ戦(0-3敗戦)とそっくりな展開に。序盤の好スタートも得点に結びつかず、守備のミスから失点を重ね、結果は同じ「完封負け」。

 キャプテンのJ.T.ミラーも肩を落としました。「本当に歯がゆい。良い試合もあったけど、ホームで全く噛み合わない。今日はまるで自分たちで自分たちを傷つけたような試合だった」と語りました。

🧩試合後のポイント2️⃣主力陣の苦戦

 この試合のターニングポイントは、スコアがまだ0-0だった場面でジバネジャドのシュートがクロスバーを叩いた瞬間だったかもしれません。あるいは試合開始直後、パナリンがほぼフリーの状態でゴール目前にいたものの、ソロキンが左ポストまで素早く動いてシュートを防いだ場面だったかもしれません。

 または、カイリーのシュートをソロキンが止め、その直後にアイランダーズの先制点が生まれたあのプレーだったかもしれません。ジバネジャド、パナリン、カイリーの主力3人は合計15本のシュート(ジバネジャド6本、パナリン5本、カイリー4本。チーム全体のほぼ半分)を放ちましたが、いずれも得点にはつながらず。

 この夜もチームは、ホーム7試合中5試合でスコアボードに“0”を並べる結果となりました。大きな決定機を作りながらも、得点につながらないのはチームにとって大きな悩みです💔

🧩試合後のポイント3️⃣フィジカル不足

 本来、レンジャーズとアイランダーズの対戦は激しいボディチェック、乱闘寸前の小競り合い、そして時には本気の殴り合い8が見られる“因縁の一戦”です。しかし、この夜はほとんど接触がありませんでした。ファンは、レンジャーズが身体を張ってアイランダーズの新人ディフェンスマン、マシュー・シェイファーを止めに行くことを期待していました。

1990年4月5日の乱闘、これは試合終了後も延々と続き、かなりヤバい雰囲気。

 実際、J.T.ミラーは第1ピリオドにシェイファーをボードに叩きつける強烈なチェックを見舞い、チームに勢いをつけようとしました。このヒットは第1ピリオドで記録された4回のうちの1つであり、チーム全体の半分をミラーが担っていたことになります。

 しかし、第2・第3ピリオドではわずか6ヒット(そのうちミラーは1回のみ)にとどまり、最終的にアイランダーズに18対14で上回られ、かつてのようなフィジカル勝負では完全に押されてしまいました💨

讃岐猫
讃岐猫

 シェイファーは3本のシュート、1本のスティール、1ブロックを記録😊。そして、レンジャーズの選手たちからほとんど身体的なプレッシャーを受けることもなく、ほぼ無傷で試合を終えています✨。シェイファーへのミラーのヒットが、この試合で唯一の“本格的な接触”といえるものでした。

 レンジャーズにとって、攻撃力だけでなくフィジカル面でも課題が浮き彫りになった試合でした📝。

まとめ

 レンジャーズは序盤こそ好スタートを切るも、守備の隙と相手の速攻に対応できず失点を重ねました。第2、第3ピリオドも決定機を生かせず、ホームでの連敗は続く一方。主力選手たちのシュートも阻まれ、接触プレーも少なく試合全体で圧倒される展開に💨。

 攻守両面の改善が急務であることを示した一戦でした。

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. レンジャーズに特化したファン&情報サイトで、最新ニュース、選手動向、契約・ドラフト情報、分析記事を日々発信している。運営者にはモデレーター&編集者として30年以上レンジャーズを取材してきた Jim Cerny氏がおり、ポッドキャストや映像コンテンツも展開して「レンジャーズファンが“ALL IN”できる場」として定評がある。

     記事の中では各選手の成績の変化、ドラフトの展望、戦略的なチーム分析などが丁寧に掘り下げられており、初心者からコアファンまで幅広く利用されている。
    ↩︎
  2. Pete Stemkowski
     ウィニペグ出身で、1963年から1979年まで15シーズンにわたってNew York RangersやToronto Maple Leafs、Detroit Red Wings、Los Angeles Kingsなどでプレーしたセンター。1967年にメープルリーフスでスタンレー・カップを獲得し、レンジャーズでは1971年のプレーオフ準決勝で2度の延長ゴールを決めた伝説的な存在。

     攻守にわたる万能型のセンターとして、フェイスオフでも卓越した技術を見せた。

    Adam Graves
     オンタリオ州出身。1986年のドラフト2巡目22位でスタートし、1987年から2003年まで16シーズンにわたってNHLで活躍した。レンジャーズでは10年間プレーし、1993‑94シーズンに52ゴールを挙げて当時のクラブ記録を打ち立て、同年スタンレー・カップ優勝にも貢献。

     引退後も地域貢献に力を入れ、レンジャーズの発展に寄与し続けている。

    Mike Richter
     ペンシルベニア州アビントン出身。1985年NHLドラフトで28位指名され、1988年から2003年までレンジャーズ一筋でキャリアを築いたゴールテンダー。1993‑94シーズンには42勝、GAA2.57という記録を残し、1994年にはレンジャーズを1940年以来のスタンレー・カップ優勝に導いた。

     引退後は米国ホッケー殿堂入りも果たしている。
    ↩︎
  3. 現地メディアは、New York Rangersが昨季にNew York Islandersを4戦全勝(合計23得点・5失点)で制した実績を踏まえれば、この5‑0という完敗は「信じられないほどの転落」として大きく報じられている。

     例えば、アイランダーズの公式サイトは「夜と昼ほどの差があった」と表現し、33セーブを挙げたゴーリーIlya Sorokinや2得点のBo Horvatらの活躍によって、まるで別チーム同士の対戦のようだったと解説。

     一方、レンジャーズ側の分析では、“ホームで0勝6敗1分”という球団史上最悪のスタートについて、「同じ戦略、同じゲームプランでは勝てない」と監督Mike Sullivanも認め、特に“2対1のカウンター”を複数許した守備崩壊と、パワープレーでの決定力欠如を批判。「17分以内に10‑12分の理想的な時間帯はあったが、その後は自分たちで流れを手放した」と選手も語っている。

     さらに、メディアはこの敗戦を「ライバル相手にあってはならない内容」と位置づけており、昨季の圧倒的優位から一転し、ホームで音を立てて崩れたメンタル的なダメージまで指摘。また、ファン離れや会場の雰囲気が冷え込んだことにも言及しており、「会場の静寂がレンジャーズの現実を物語っていた」と辛辣に報じている。

     このように、地元メディアは昨季とのギャップ、構造的な守備の問題、そしてライバル戦での体面の喪失という三重苦を軸に今回の敗戦を分析している(参照記事:Blueshirt Banter「Recap: Rangers Shutout for a Fifth Time on Home Ice, Fall …」)。
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  4. パックを氷上ではなく空中に浮かせて味方へ送るパス技術で、滑りながら直進する通常のパスと違って、守備側のスティックや障害物を避けながらテープ(スティックの刃に巻いたテープ部分)に“平らに”着地させることで捕らえやすくする役割がある。

     この技術は、特に相手のスティックがパスコース上に並んでいる際やスロット(ゴール前の中央付近)でのプレーで威力を発揮し、パスの出し手には“パックをかすめ上げて味方に届ける”という繊細な手首の動きとタイミング、滑らかなブレードの角度調整が求められる。

     ソーサーパスは、ただ高く浮かせれば良いわけではなく、受け手が処理しやすいよう“着地後にすぐ滑り出す”状態を保たなければ効果が半減し、実戦では高度な練習量と状況判断が不可欠。

     このため、攻撃の切り札として非常に有効でありつつ、失敗すればトラップミスやボール/パックロスにつながるため、無暗に狙うのではなく「状況判断」「味方の位置」「相手の守備配置」などを瞬時に見極めたうえで使うべき技術と位置づけられている。
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  5. 守備側の選手が相手選手の身体・ジャージ・スティックなどを“掴む”または腕・フリーの手で“拘束”して、その移動やプレーを不当に妨げる行為を指す。

     例えば、ボード際で相手を押し付けたり、スティックを掴んで動きを封じる行為は、規則上「相手の進路妨害」にあたるため、通常は2分間のマイナーペナルティが科される。

     ただし、スティックを軽く押さえる「スティックプレッシング」のような動作で、パック争奪に直接関係し、かつ相手の進行を明確に妨げていない場合はホールディングとは認定されず許容されるケースも。

     したがって、ホールディングは「守備の範囲」でありながらも、適法な身体接触や位置取りの範囲を超えた“掴む・抑える”行為が焦点となる違反。
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  6. 相手選手の進行を止めるためにスティックの刃側やシャフトを用いて、「引っかける・引き寄せる・押さえつける」動作を行う反則行為。例えば、相手の身体・腕・スティックなどをスティックで引いたり、前に進もうとする選手のスケートを抑えるような動作が該当する。

     この反則は、米国のルールブックでは「ブレードを使って相手の身体またはスティックを引いたり、相手の通常のパス・シュート動作を妨害する行為」と明記。また、国際氷連(IIHF)の規定でも、「相手の進路または動きをスティックで妨害する行為」とされており、典型的な“阻止型反則(restraining foul)”のひとつ。

     ペナルティとしては、通常は2分間のマイナーペナルティが科せられることが多い一方、深刻な場合には5分間のメジャーペナルティおよびゲームミスコンダクト(退場を伴う)が科されることもある。

     2004‑05シーズンのロックアウト以降、特にこの種の「ホールディング/フッキング/インターフェアレンス(妨害)」に対して審判の取り締まりが厳格化されたことも、複数報じられている。

     初心者向けに言えば、攻撃側のスケーターが勢いよく相手ゴールに向かおうとする場面で、守備側選手がスティックを“ひっかけて止めにかかる”と、その動作が「フッキング」となる。見た目にはわずかな“引き”でも、相手のスケートが止まったり、体勢を崩したりしたら反則とされることが多い。

     ルール的には「スティックが相手の身体やスティックとの“正当なスティック対スティック接触”を超えて、相手を不正に抑えているかどうか」が判断基準となる。
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  7. 1943‑44シーズン
     1943‑44シーズンのレンジャーズは、ホームのMadison Square Garden(MSG)を舞台に、球団史上最悪となる6勝39敗5分という記録を残した。特にこのシーズンは、第二次世界大戦の影響で主力選手を多く失い、ゴール数162に対して失点310という極端な防戦ぶりを見せている。ホームでの記録も4勝17敗4分と、MSGでの戦績も厳しいものだった。

     このシーズンの不振は「鉄壁とは程遠い守備」「選手層の薄さ」「戦時中という特殊事情」が背景に挙げられており、レンジャーズ史上でも“深刻な崩壊”の象徴として語られている。

    1976年10月20日〜11月14日(1976‑77シーズン途中)
     1976‑77シーズンにおいて、レンジャーズは10月20日から11月14日にかけてMSGでの連敗記録を更新しており、この期間にホームで7連敗を喫した。この記録は、前述の1943‑44シーズンの酷さと並ぶ球団のワースト記録の一つとなっている。

     1976‑77シーズン全体では29勝37敗14分という成績で、プレーオフ出場を逃すなど苦しいシーズンだった。この時期、チームは攻守ともに噛み合わず、ホームでの戦いが特に機能しなかったことが「連敗を止められない」原因として分析されている。

    1992‑93シーズン
     1992‑93シーズンは、前シーズンまで圧倒的な戦績を残していたレンジャーズが一転して崩壊した年として語られている。最終成績は34勝39敗11分で、プレーオフ出場を逃した。特にホームでの連敗がこの年の異変を象徴する期間となり、「MSGでホーム7連敗(うち1試合は延長)」という記録が残っている(10月20日〜11月14日付近)。

     このため、ライバル相手で勝ち続けていた頃からの落差が「不可解な崩壊」として現地メディアでも取り上げられた。背後には主力選手の負傷、監督交代、チーム内環境の混乱など、さまざまな要素が複合していたとされている。
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  8. 2004年2月24日(そして直前の2月19日)には、両チームの対戦でひときわ激しい乱闘が起きた。この試合では第3ピリオド終盤、1‑1で拮抗していた状況から、当時レンジャーズのフォワードだったChris Simonがアイランダーズの選手の頭部にスティックを振るという重大な乱闘のきっかけを作った。

     レンジャーズのベンチ前にアイランダーズの選手が押し込まれ、「ラインバトル(複数選手による殴り合い)」へと発展。さらに、ディフェンダーのDale PurintonとEric Cairnsなどが交錯し、両チームが荒れた展開となる。

     また、1990年4月5日、レンジャーズ対アイランダーズのレギュラーシーズン対戦では、試合終了直後に大規模な乱闘が繰り広げられた。特に両チームのエンフォーサー(ファイター役の選手)が複数交錯し、試合終了のホイッスル直後にベンチ前・ゴール前で選手同士が殴り合いや押し合いを行う事態に発展。

     映像記録でも「Lots of physical play … including a brawl at the end of the game」と言われており、両チームが感情・因縁・身体的対抗意識を強く反映させた典型的な“因縁の一戦”として語られている。
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