はじめに
カルガリー・フレームスは、水曜のモントリオール戦で延長戦までもつれる激闘を展開⚡アダム・クラプカの今季初ゴールとダスティン・ウルフのスーパーセーブで粘りましたが、延長1分で失点し2-1で惜敗。
シュート数でリードしながらも勝ち切れなかった試合の詳細や、選手たちの活躍、注目ポイントをわかりやすく振り返ります😊。
🔥止まらないフレームスの苦戦…光が見えない夜
参照記事:CTV News1(ウェブサイトCTVNews.caを含む)「Calgary Flames’ scoring woes continue in 2-1 overtime loss to Montreal Canadiens」
カルガリー・フレームスの長引く攻撃不振は水曜の夜も止まらず、苦しい時間はまだ続いています😣
水曜の夜に行われたモントリオール・カナディアンズ戦では、新人ゴーリーのヤクブ・ドベシュ2に今季最多の37本ものシュートを放ちながらも、ネットを揺らせたのはたった1点。試合は2-1で延長戦の末に敗れてしまいました。
これで、60分間の試合での連敗は6で止まりましたが、フレームスは開幕戦でエドモントン・オイラーズにシュートアウト勝ちして以来、7試合連続で白星なし3という厳しい状況です。
「同じことの繰り返しみたいに聞こえるかもしれないけど、今はまるで暗い雲がチームを覆っている感じだね。でも、どんな状況でも前向きでいなきゃ🔥エネルギーを切らさずにいくしかない」と語ったのはディフェンスのマッケンジー・ウィーガー。
「まだ10月だし、全員が落ち込むには早すぎる。悲しい話や泣き言を言う時期じゃないよ😊」と、チームに明るさを取り戻そうとしていました。
📉フランチャイズ史上最悪のスタートに並ぶ不振
フレームスはここまで8試合を終えて、勝ち点わずか3。これはチーム史上最悪のスタートと並ぶ数字です📉。
1995-96シーズンも、当時ピエール・パジェ4監督のもとで、カルガリーは0勝5敗3分と苦しい船出でした。その年は最終的に34勝37敗11分でプレーオフに進出しましたが、シカゴ・ブラックホークスに4連敗で敗退。そのシリーズで、のちに殿堂入りするジャロメ・イギンラ5がNHLデビューを飾ったことでも知られています😊。
当時はリーグ全体がまだ26チームだったのに対し、現在は32チームに拡大しています。競争はさらに激しく、その分、巻き返しの道はさらに険しくなり、挽回するのは簡単ではありません。
それでもウィーガーは前を向きます。「運が味方していないと感じる時もあるけど、信じて続けるしかない😊。ロッカールームの雰囲気はいいし、やれる力はある。僕たちはまだ信じているんだ。」
🚫止まらない得点力不足と、見えないトンネルの出口
今のフレームスを苦しめている最大の原因は、なんといっても「ゴールが入らないこと🚫」。 ここまで8試合でわずか12得点(29失点)は、NHL全体でも最低の数字です。
チームの今季シュート成功率はわずか5.6%。リーグで最も低く、次に低いのはニューヨーク・レンジャーズの7.0%。これは歴史的に見ても極めて低い数値6です。
参考までに、NHLが「シュート・オン・ゴール(枠内シュート)」を統計として導入した1959-60シーズン以降、1シーズンで最悪のチームシュート率は2014-15シーズンのアリゾナ・コヨーテズによる6.9%でした。
この日チーム唯一のゴールを決めたのはアダム・クラプカ。第3ピリオドでノア・ドブソンのパスを受け、第3ピリオド残り5分56秒で同点弾を放ち、なんとか食らいつきましたが、勝利には届きませんでした。
クラプカは、いわば主力と控えの当落線上にある第4ラインの選手。彼の活躍が第1、第2ラインの選手の刺激になればいいのだが…。
「第4ラインの得点だけに頼るわけにはいかない」とライアン・ハスカ監督は語ります📰。
「結局のところ、ゴールを決めるためには、主力選手たちがステップアップしなければならない。ゴール前に向かうのはいいことだが、しっかりネットに押し込む意識を持たなければならない。それがチームの多くの選手たちの仕事なんだ。彼らはできる力を持っている😊。あとはその部分でもっと自分たちに厳しくなる必要がある」。
シーズン開幕からいまだにゴールがないレギュラー選手も6人と多く、中でもナゼム・カドリはチームで2番目に多い20本のシュートを放ちながら、いまだ得点ゼロ。
その不運を象徴するように、第2ピリオド終盤のパワープレーでは、スロットからの絶好のチャンスで放ったシュートがポストを直撃。惜しくもネットを揺らすことはできず、運にも見放された形となりました。
カドリは昨シーズン、キャリアハイとなる35ゴールを記録してチームを牽引していました。
ハスカ監督は最後にこう語ります。「ここ最近はシュート数自体は増えていて、ゴールに向かってパックを集めることはできている。次の段階は、ゴール前でより“ハングリー”になることだ。相手ゴーリーに簡単にセーブさせないようにしなければならない」。
⚡パワープレーの不調と前を向く姿勢
チームをさらに苦しめているのが、パワープレー⚡の不振です。この日のカナディアンズ戦では5回のチャンスがありながら1点も取れず、リーグ全体でも数的有利の状況での成功率は29位と低迷しています。
「この試合までは少しずつ良くなってきていると思っていたけれど、今日はあまり良くなかった」とハスカ監督は振り返ります。「チャンスは作れているけど、もっとシュートを打つ意識を持たないといけない。それと、パックの動かし方も、もっと速くしてテンポを上げたいね」と強調しました。
チームのトップユニットでパワープレーで司令塔を務めるウィーガーも、気持ちの部分が大きい、焦りすぎないことが大事だと語ります。
「みんな攻撃で貢献したい気持ちは強いけど、少し力みすぎているのかもしれない。このチームには、これまで多くのゴールを決めてきた選手、ビッグプレーをしてきた選手がたくさんいる。だからこそ、もう少しリラックスして、チャンスが来たら集中して決めること。それが一番大事だと思う😊」。
✈️次戦へ、立て直しの鍵は「切り替え」
フレームスはこのあとウィニペグへ遠征し、金曜日にジェッツと対戦します。ハスカ監督は、「次の試合に集中することがフラストレーションに飲み込まれないための方法だ」と話します。
「試合には良い面も悪い面もある。選手たちとそれをしっかり確認して、次のウィニペグ戦に向けて準備する。それが大事なんだ。切り替えを早くして、次に集中し前を向く。それが立て直すための一番の方法だよ😊」。
🔥クラプカ&ウルフが魅せた前半戦
参照記事:NHL公式サイト「Flames Settle For Point Versus Canadiens」
水曜のモントリオール・カナディアンズ戦、カルガリー・フレームスはアダム・クラプカのゴールとダスティン・ウルフの華麗なセーブ連発で粘りを見せました⚡
フレームスは1ポイントを獲得😊しましたが、延長戦開始60秒でモントリオールに先制点を許し、スコティアバンク・サドルドームで2-1で惜しくも敗戦となりました。
クラプカのゴールは今季初得点で、試合を延長戦に持ち込み、望みをつなぐ大事な一発🔥でした。
一方、モントリオールのゴールキーパー、ヤクブ・ドベシュはフレームスの36本のシュートを止め、相手の攻撃を封じる活躍を見せました。ゴーリー同士の対決を制したことになります。
第1ピリオドのヒーローはウルフ。特に印象的だったのは3回連続の素晴らしいセーブ7で、その中でも、イワン・デミドフのシュートをピリオド終了まで4分残して見事に阻止したプレーです。
右サークルでクロスアイスのパスを受けたデミドフはゴールに向けてシュートを放ちましたが、ウルフは素早くクロスムーブ8で滑り込み、ゴールラインを越える前にパックをキャッチ。またオリバー・カパネンのスロットシュートや、ザカリー・ボルデュックのクロスクリースからのシュートも阻止し、チームを救いました😊。
ボルデュックはこの夏ブルースから加入した選手で、後半のパワープレーでのワンタイマーで先制点を決めました。
🛡️ウルフの守護神ぶりと粘りの攻防
第2ピリオドでは、フレームスが同点を狙う終盤5分、ドベシュの活躍が光りました😊。特に終盤5分間、フレームスのパワープレー中、ナゼム・カドリの明白なチャンスも左ポストの助けもあって阻止し、得点を許さずチームを支えました。
さらに数分後にはゴーリースティックがない状況でも、ブロッカーハンド9でジョナサン・ユベールドーのリバウンドを必死にキャッチし、1-0のまま前半を終えました。40分間でフレームスはシュート数27-19でリードしていましたが、ゴールを奪えずじれた展開となりました。
⏱️粘りのゴールとウルフの守護神😊ぶり
そしてフレームスの努力がついに実を結んだのは、第3ピリオド開始から約6分、フレームスに待望のゴールが生まれます✨
モーガン・フロストがカナディアンズのディフェンダーを後ろから追い詰め、パックをクラプカに回すと、クラプカはスロットから力強いショットを放ち、ドベシュのグラブサイドを破って今季初ゴールを決めました⚡。
その間、ウルフも第3ピリオドで自分に向かってくる8本すべてのシュートをセーブ。特に開始1分でのハブス(カナディアンズの愛称)キャプテン、ニック・スズキの絶好機を阻止したプレーは圧巻でした。
右サークルでパックを受けたスズキは、バックハンドフェイント10の後、フォアハンドで低いシュートを放ちましたが、ウルフはスプリット11を決めながら左パッドで寸前で止め、フレームスに貴重な1ポイントをもたらしました😊。

フレームスの最後の砦であり、伸び盛りのゴーリーでは今やNo.1の存在感を見せているダスティン・ウルフ。でも、いかに彼であっても、前がしっかりしてくれないと、何でもかんでも防げるわけじゃないんだにゃ。開幕から全体的に元気のなかったフレームス、この試合で粘り腰は戻ってきた、もう一つ壁を乗り越えさえすれば…。
⏱️延長戦の惜敗と📊注目の選手スタッツ
しかし延長戦開始わずか1分で、マセソンがデミドフのクロスクリースパスを決め、モントリオールにキャリア初の延長勝利をもたらしました⚡
フレームスvs.カナディアンズのハイライト映像です。点を取られまいと頑張るフレームス!
フレームスでは、ラスムス・アンダーソン、ミカエル・バックルンド、マッケンジー・ウィーガーがそれぞれ5本のシュートでチームを引っ張りました。フェイスオフではジャスティン・カークランドが最も効率的で、10回中8回の勝利を記録🏒。
ウルフは26セーブで大奮闘しましたが、勝利には届きませんでした。
🏒フレームス・ラインナップ
フォワード
ジョナサン・ユベールドー-ナゼム・カドリ-ジョエル・ファラビー
ブレイク・コールマン-ミカエル・バックルンド-マット・コロナート
サム・ホンゼック-モーガン・フロスト-コナー・ザリー
ライアン・ロンバーグ-ジャスティン・カークランド-アダム・クラプカ
ディフェンス
ケビン・バー-ラスムス・アンダーソン
ジェイク・ビーン-マッケンジー・ウィーガー
ジョエル・ハンリー-ザイン・パレク
ゴールキーパー
ダスティン・ウルフ
デビン・クーリー
まとめ
フレームスは惜しくも勝利を逃しましたが、クラプカやウルフをはじめ、チームの奮闘は随所に光りました✨第3ピリオドの同点弾やパワープレーでの好機など、前向きな材料も多数😊。次戦に向けて、選手たちがどのように修正し、勝ち点を積み重ねていくかが注目されます。
今後の巻き返しに期待が高まります。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- カナダ最大級の民間報道組織であり、全国および地域にまたがるニュースネットワークを運営している。英語放送局CTV Television Networkの報道部門として、国内外の最新ニュースをオンラインおよびテレビを通じて発信。
本社はトロントに置かれ、24時間ニュース専門の「CTV News Channel」などの関連チャンネルも含むグループ体制を構築。国際的なニュース配信、国・地域ごとの特集報道、モバイルアプリ対応など多様なメディア展開により、信頼性の高いカナダの主要ニュースソースとして広く認知されている。
↩︎ - チェコ出身のプロアイスホッケーゴールテンダーで、モントリオール・カナディアンズ所属。身長193cm、体重98kgの大型ゴーリーで、左利き。2020年のNHLドラフトでカナディアンズから5巡目指名され、2023年にエントリーレベル契約を締結。
AHLのラヴァル・ロケットで経験を積み、2024年にNHLデビュー戦でシャットアウト勝利を達成。以降もバックアップとして活躍し、2025年には契約を延長。スポーツ一家で育ち、幼少期からゴーリーとしての才能を伸ばしてきた。
↩︎ - 10月8日の開幕日にアウェイでオイラーズに勝った翌日、連戦でカナックスに1-5で大敗。ホーム開幕戦となったセントルイス・ブルースに2-4、中2日のホーム連戦となったベガス・ゴールデンナイツにも同スコアで敗戦。ベガスとは18日にアウェイで対戦して1-6と惨敗。なかなか守備が我慢できないシーンが多く、一気にゴール前まで持っていかれるシーンが多い。
↩︎ - 1948年4月30日、カナダ・ケベック州セント・エルマ生まれの元アイスホッケー指導者/幹部。選手としてのキャリアは短く、大学時代に少し出場したのみで、すぐにコーチングの道に進む。
1970年代初頭に大学チームのアシスタントから指導を始め、1980年代からはCalgary Flamesのアシスタントコーチを経て、1988年にはMinnesota North StarsのヘッドコーチとしてNHLに本格参入。
さらにQuebec Nordiquesや再びフレームス、そしてMighty Ducks of Anaheimといった複数のNHLチームを指揮した。指導者としてのキャリアを終えた後は、スイスやドイツ、オーストリアなど欧州でもチームを率い、たとえばEisbären Berlinでは初のリーグ制覇を成し遂げるなど、国際的にも成功を収めた。
↩︎ - Jarome Iginlaは、カナダ・アルバータ州エドモントン出身の元NHL選手で、1996年から2017年までCalgary Flamesをはじめとする複数のクラブで活躍。
彼はゴール&ポイントランキングを何度もリードし、50ゴール以上のシーズンを2回達成、11季連続で30ゴール超えという成績を残した数少ない選手の一人。NHL史上600ゴール以上を記録し、1300ポイントも超える実績を誇り、2020年にホッケー殿堂入りを果たした。
国際舞台でもカナダ代表として2002年と2010年のオリンピック連覇や2004年のワールドカップ優勝に貢献。また、競技外では慈善活動にも積極的で「ゴール1得点あたり一定金額を子どもスポーツ支援に寄付する」という制度を通じ、社会貢献にも大きな影響を残した。
↩︎ - この数値を記録したチーム成績については以下の通り。
◯Arizona Coyotesは2014-15シーズンに「シュート・オン・ゴール(枠内シュート)」に対する成功率でNHL史上ワーストの6.9%を記録したチームで、その年の成績は24勝50敗8分(56ポイント)で、ウェスタン・カンファレンス最下位に沈み、プレーオフ進出を果たせなかった。
◯一方、New York Rangersは2024-25シーズンの成績が39勝36敗7分(85ポイント)で、メトロポリタン・ディビジョン5位、こちらもプレーオフ進出を逃している。
↩︎ - 原文「a trio of 10-bell saves」は、ゴーリーが試合中に“素晴らしいセーブ”を3回連続で決めたという意味のアイスホッケー特有のスラング。
語源には明確な記録が少ないものの、1960年代に放送評論家のRex Stimersが「ベルを鳴らす(=評価する)」という表現を“ベール(bells)”という言葉に置き換え、「10ベル=称賛に値するセーブ」の意味合いで使用し始めたから。
このフレーズは公式用語ではなく、実況やファン発信で「このセーブはすごかった」「ゴーリーが試合の流れを変えた」というニュアンスを伝えるために使われる。
↩︎ - 「クロスムーブ」とは、ゴール前の守備網を横切るように打者やスッティックが移動する動き、特にゴールキーパーの目線や位置をずらして反応を鈍らせるための技術的な動作を指す。
「スロットシュート」は、攻撃ゾーンの「スロット」と呼ばれる危険エリア—ゴール前のフェイスオフサークル間のスペース—から放たれるシュートを意味する。
「クロスクリース」は、ゴール前の「クリース」(ゴールキーパーの守備領域)を横切るような位置からの攻撃—すなわち、クリースの左右あるいは斜め方向からゴールに向けて動く攻撃またはパスの動き—を指す。
↩︎ - ゴールキーパーがスティックを持つ手に装着する防具で、シュートを弾き返す役割を持つ。手のひらにパッドがあり、背面の長方形のブロックでパックを効率よくはじき返せる。右利きゴーリーなら右手に装着し、左手にはキャッチャーをつける配置が一般的。
経験豊富なゴーリーはブロッカーの角度でリバウンドをコントロールすることも可能で、手とスティックをつなぐ重要な役割も果たす。性能やフィット感は試合でのパフォーマンスに直結するため、プレースタイルに合った選択が求められる。
↩︎ - 相手ディフェンスをかわすための高度なテクニック。この技術は、パックをスティックの裏側で操ることで、ディフェンダーの反応を誘い、シュートやパスのチャンスを生み出す。バックハンドフェイントを成功させるためには、スケーティングのスピードとバランスが重要。
また、フェイントのタイミングと方向性も、相手をかわす鍵となる。このテクニックは、試合の流れを変える可能性を秘めており、上級者向けのスキルとして位置づけられている。
↩︎ - ゴールキーパーのセービング技術の一つ。このテクニックでは、ゴーリーが両足を大きく広げて股下を開き、シュートが来るであろう低い位置をカバー。これにより、ゴール前の広い範囲をカバーし、低いシュートに対する対応力を高めることができる。ただし、スプリットを行う際には股関節や膝への負担が大きくなるため、注意深い体調管理とトレーニングが必要。
↩︎


