はじめに
NHL公式HPで試合経過及び結果を見るにつけ、「前評判高いチーム&期待された選手が苦戦してるなぁ」という印象が強いです。中にはいきなりケガしちゃった選手も…。まだ1試合しか消化していない訳ですから、早く本来のペースに戻せるかどうかが大事になってきます。
さて、NHL.TV加入前から見ようと思っていたカード=ナイツvs.キングスは、第3ピリオドがドラマチックな展開に…。選手達も実況アナも観客席も大興奮!その熱狂の様子は、アメリカの他のスポーツにも負けてないと思います。「人気低迷」なんて言わせないぞ!
今回は試合に関する記事と、試合を観戦していたNHLコミッショナーのゲイリー・ベットマンの、短いながら重要なコメントをお届けします。
この試合のワクワク感に、
日本のファンが
簡単に触れられなくてもったいにゃい!
引用元:ESPN.com「Mark Stone’s last-minute goal sends Vegas past Kings 4-3」。
殊勲者はストーン
マーク・ストーン(右ウィング、30歳)が残り24.9秒でタイブレークのゴールを決め、ベガス・ゴールデンナイツは11日(火曜日)の夜、ロサンゼルス・キングスに4-3で勝利し、ブルース・キャシディ監督(57歳)のデビューを飾りました。
残り7分2秒、アーサー・カリエフ(右ウィング、21歳)が同点に追いついたが、試合終了間際になって、キングスが延長戦のために無駄に時計を回すのではなく、氷上で愚直にも攻めてきたので、ナイツもそれに乗じたのです。
リンク中央でターンオーバーしたチャンドラー・スティーブンソン(センター、28歳)がコントロールしてストーンにパスを出し、ストーンはジョナサン・クイック(ゴールテンダー、36歳)をかわしてシュートを放ち、ベガスの3ゴールめで第3ピリオドを締めくくりました。
ストーンは言いました、「チーム内でいろいろあったけど、最初覚えるのは大変でも、次第に効率的に上手くできるようになるものさ。難しいことを半分に減らせれば、なんとかなる。パワープレーは練習の合間にちょっとした話題にしてたんだ。僕達は第3ピリオドでステップアップできたみたいだね」。
ゴールデンナイツは最終ピリオドでの20本を含む51本のシュートをクイックに放ち、ウィリアム・カールソン(センター、29歳)はゴールとアシストを決めました。
ジョナサン・マルケソー(センター、31歳)とジャック・アイチェル(センター、25歳)も得点し、アレックス・ピエトランジェロ(ディフェンス、32歳)はラスベガスの最後の2ゴールをアシストしました。
ベガス監督の談話
キャシディは過去6シーズンをブルーインズで過ごしましたが、ボストンは彼の在任中毎年プレーオフに進出したにもかかわらず、6月に彼を解雇しました。ゴールデンナイツは8日後に彼を採用し、NHLの最近新規参入したフランチャイズをポストシーズンに復帰させようとしています。
「私達はチームの立て直していく力を示したと思います」とキャシディは言いました。「何かが思い通りにならない時、私達は押し返し続けました。…監督として、(初めてのリーグ戦だから)チームのことをそこまでよく知らないと、うまくいかなかったらどうなるのかといつも心配しています。
私にとって、チームにそういう力があるということは、チーム全体がいつも前向きなキャラクターである証なので、スコアがどうなろうとも、それは大きなプラス材料になります」。
負傷したロビン・レーナー(ゴールテンダー、31歳)とローラン・ブロッソワ(同、29歳)を欠く中、ローガン・トンプソン(同、25歳)はベガスのファーストチョイス・ゴールテンダーとなってから、最初の試合で27セーブを挙げました。
チームのポジティブな雰囲気が、
監督の不安を消したわけだにゃ。
キングス監督の談話
クイックは開幕戦で47セーブを挙げ、キングスの過去15シーズンで14度目の開幕戦先発出場を果たしました。ゲイブ・ビラルディ(センター、23歳)とエイドリアン・ケンペ(センター、26歳)も得点しましたが、トッド・マクレラン監督(55歳)はチームの拙い試合運びと全体的に激しすぎた守備を嘆く一方で、キングスの土壇場で見せたターンオーバーについて、「意味がない」「ただの愚かなプレーだった」 と述べました。
「我々は何度も話してきたんだよ」 とマクレランは言いました。「時には、相手をハッとさせるくらい激しく打たなければならないこともあります。もしかしたら、(敗因は)これ(激しすぎた守備)だったのかもしれません。…すべてゲーム管理の問題です。
相手チームはそういう面にきちんと対処し、準備ができていたということです。相手チームは今夜、我々よりも良い仕事をしたのさ」 と述べました。
2017年、ラスベガスが見事にNHL入りを果たしたのと時を同じくして、キングスはフランチャイズ史上最高の時期から衰退していきましたが、昨シーズン、砂漠のフリーウェイ(I-15号線、インターステートフリーウェイ/州間高速道路の15号線のこと)で約3時間半と隔てられた両チーム間で勢いが変わりました。
初めてポストシーズンを逃したゴールデンナイツに5ポイント差をつけ、レギュラーシーズンを終えたロサンゼルスは、3年間続いたプレーオフでの低迷に終止符を打ち、エドモントンと1回戦で7試合戦うまでになりました。
新シーズン最初の試合で、ナイツはディフェンス志向のキングを突破するのに十分な攻撃力を持っていることを示しました。
「我々は少なくともポイントを獲得できなかったことで、傑出したゴールテンディングのための夜を無駄にしてしまいました」とマクレランは述べました。「残念です」。
キングスの監督さん、
随分と弱気だにゃ…。
波乱の第3ピリオドを振り返る
第3ピリオドの早い段階で、アイチェルのリバウンド・ゴールによりナイツがリードしたが、2分半後、キングスで17シーズン目を迎えるキャプテンのアンゼ・コピタール(センター、35歳)からの鋭いパスで、ケンペがワンタイマーで同点に追いつきました。
第3ピリオドの序盤、アイチェルとケンペがゴールを決めた後、12分43秒、ピエトランジェロが放ったソフトパスを、カールソンが巧みに方向を変えてゴールを決めました。ロサンゼルスはパワープレーが終わった瞬間、カリエフは前線に緊急発進しオープンネットに打ち込みました。
静かなデビュー
35歳のフォワード、フィル・ケッセル(センター、アリゾナ・コヨーテズから新加入)はラスベガスでのデビュー戦で得点を挙げられず、スイス代表フォワード、ケビン・フィアラ(左ウィング、26歳。ミネソタ・ワイルドから新加入)はキングスでの最初の試合で得点を挙げられませんでした。
地方巡業?に来ていたベットマン
NHLコミッショナーのゲイリー・ベットマン(70歳)は試合を観戦し、キングスのダウンタウンアリーナの改修と増築に満足していると述べました。リーグは積極的な拡張計画を持っていないが、ベットマンは、現在対称的な32チームを持つNHLに、新たなフランチャイズを獲得することに関心を持つ関係者から多数の問い合わせを受けていると述べました。
ベットマンはまた、タンパベイのイアン・コールと2018年のカナダ世界ジュニア選手権チームに対する別の性的暴行疑惑についても、リーグはまだ調査中であると述べました。
もしまたチームが増えたら、
ディヴィジョン分けとかプレーオフの形式とか
どうなるんだ?
まとめ
最後のコミッショナーの発言はハッタリなのか本当なのか。チーム数が増えて、アイスホッケー界が活気付くのは良いことですが…。人気低迷が言われて久しいNHL、世界的とは言えないスポーツ=アイスホッケーにわざわざ手を出して、うま味を感じようとする大富豪がいるかどうかは甚だ疑問です。
イアン・コールの件と、2018年のカナダ世界ジュニア選手権チームの件については調査中でもありますし、コメントのしようがありません。ただただ、選手達がまた元気に氷上でプレーできる日の来ることを願ってやみません。
ここまで読んでくれて、
サンキュー、じゃあね!