はじめに
フィラデルフィア・フライヤーズは再建中で、3月7日のNHLトレード期限を控え、重要な決断を下す時期に差し掛かっています。特に、ラズムス・リストライネンとスコット・ローソンがトレード市場で注目され、ローソンに関する噂が高まっています。
メイプルリーフスをはじめとする複数のチームが関心を示しており、トレード期限が近づく中、今後の動向に注目が集まっています。
また、フライヤーズ・チャリティーズは2月23日に46回目の「フライヤーズ・チャリティーズ・カーニバル」を開催し、地域社会への貢献を強化しました。このイベントは、毎年多くのファンと選手が参加し、大きな収益を上げています。
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今シーズン、とにかくチームの調子の波が激しすぎるにゃ！とはいえ、よーく見てみると、やっぱり上位で安定しているチームには、全く歯が立たないわけで。攻撃陣の若手は順調に来ていると思うけど、ゴーリーも含めた守備、一気に大崩れする悪癖から脱しよう！
引用元：nbcsportsphiladelphia.com（NBC Sports Philadelphia1）「Tortorella admits trade deadline ‘casualties’ could be next in Flyers’ rebuild」
フライヤーズの再建とトレード戦略
2月26日・水曜日の練習で、ジョン・トルトレラは、NHLのトレード期限に関する質問に少し冗談交じりに照れたものの、最終的にははっきりと現実を認めました。フィラデルフィア・フライヤーズは再建中で、未来を大切にすると誓っています。
そして、3月7日のトレード期限が近づく中で、競争するクラブにとって有益な選手となり得る魅力的な選手も揃っています。特にラズムス・リストライネン（ディフェンス、30歳）とスコット・ローソン（センター、30歳）が注目されています。
トルトレラは「もっと良くならなければならない」と述べ、改善の過程で犠牲が出ることを示唆しました。
ゼネラルマネージャーのダニー・ブリエールは再建を進める中で常に取引に前向きで、1月末にはジョエル・ファラビー（左ウィング、25歳。現在、カルガリー・フレイムズ所属）とモーガン・フロスト（センター、25歳。こちらもフレイムズ所属）をトレードし、未来に向けた動きをしました。
時間が経てば、ブリエールがさらにクラブの未来を補強するためのオファーを受け取るかどうかが明らかになるでしょう。フライヤーズにはまだ余裕があり、期限前にさらに選手を放出する必要はありません。しかし、ブリエールはどんな電話も断りはしません。
ジョン・トルトレラは、選手がチームのためにトレードされる場合、それが改善のためであり、ビジネスの一環であることを認識していると述べました。フライヤーズは再建中で、過去何年も泥の中に足を取られていたと感じているため、軟弱な気持ちを持たずに前向きに進んでいかなければならないと強調しました。
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トレード候補選手の現状
ラズムス・リストライネンは、プレイオフチームが欲しがるタイプのディフェンスマンです。30歳の彼は大きく、右利きのシュートを持っており、健康を維持し、おそらく現在キャリアの中で最高のプレーをしていると評価されています。
フライヤーズは、リストライネンの価値が今後高くなるかもしれないと考えており、彼をトレードするには高い要求価格を設定するべきだとしています。ブリエールは、リストライネンの契約が終了するわけではないため、急いでトレードするつもりはないと述べました。
要するに、フライヤーズの要求価格は高く、またそうあるべきです。トルトレラは、「もし金曜日に彼をトレードして、土曜日には『くそ、あの大きな右利きディフェンスマンが必要だ』と言っていたら意味がない」と述べ、チームが常にそのような選手を求めていることを強調しました。
「でも、（他チームからの連絡に）私は耳を傾けるべきだと思っている。もし今のチームの状況に合う良い何かがあれば、ダニーはそれを真剣に検討するだろう」とも述べました。
リストライネンがゴールしたように見えるのですが、ティペットがゴーリーをかわした時点で、パックはゴールに入っていたのです。
チームの将来を見据えた決断
スコット・ローソンもプレイオフに貢献できる選手です。彼はポジションの柔軟性があり、セカンダリーオフェンス2を提供し、ペナルティキルもこなします。過去3シーズンで、30歳のフォワードはショートハンドで17ポイント（6ゴール、11アシスト）を記録しており、NHLでトップの成績を収めました。
さらに、彼はチームに優しい300万ドル（約4億5千万円）のキャップヒットを持ち、契約はあと1年残っています。ローソンは、2021年からトレードの噂に悩まされており、昨シーズンもその影響を受けました。
「毎年同じこと、毎年同じことさ」とローソンは水曜日に言いました。「ビジネス面については理解している。しかし、僕はここで5年契約を結んだんだし、それがすべてだ。もしチームが動かなければならないのであれば、動くだろう。それがすべて。だから、僕はいつも通りに続けていくよ」。
スコット・ローソンは、迫るNHLのトレード期限とフライヤーズの3連勝についてメディアに話しました。ローソンはフライヤーズの心臓であり、かつてはブリエールのチームメイトでもありました（2012-13シーズン）。
トルトレラは、選手がトレードされることは避けられない部分であり、良いオファーがあればチームの将来にとって有益な取引がなされるべきだと考えています。ダニー・ブリエールは、チームの状況に合った良い取引があれば真剣に検討すると述べています。「スコッティはここで愛されているが、恋に落ちてはいけないんだ」とトルトレラは言いました。
フライヤーズは昨シーズンのトレード期限で恋に落ちませんでした。プレイオフ圏内にいながらも、ショーン・ウォーカー（ディフェンス、30歳。当時のトレード相手はコロラド・アバランチ。現在、カロライナ・ハリケーンズ在籍）で1巡目のドラフトピックを獲得しました。現在、2025年のドラフトで1巡目3つ3、2巡目4つの計7つの選択権を持っています。
4カ国対抗戦による休止後、トルトレラのチームは2つの説得力のある勝利で状況を盛り上げました。3連勝中ですが、ワイルドカード圏に入るにはかなりの連勝が必要です。プレイオフ進出の可能性は、おそらくブリエールの視野を曇らせないでしょう。
「もしさらにいくつか連勝したら、マネージャーに『プレイオフに行きたい』と言わせることになりますか？」の問いに、トルトレラは言いました。「はい、でも私は中立を保ちながら希望を持ち続けることが重要だと思う」。
引用元：broadstreethockey.com（Broad Street Hockey4）「Scott Laughton remains ‘best fit’ for Leafs as list of reported suitors grows」
スコット・ローソン、トレード期限前に注目の選手に
スコット・ローソンは再びNHLのトレード期限を前に注目される選手となり、フィラデルフィア・フライヤーズが彼をトレードする可能性が高まっています。トレード期限まで10日を切った今、ローソンを巡る噂はますます盛り上がっています。
火曜日夜の「インサイダートレーディング5」の放送で、TSNのダレン・ドレジャー6はトロント・メイプルリーフスが元フライヤーズのブレイデン・シェン（センター、30歳。現在、セントルイス・ブルースに所属）とともに、ローソンをトレードターゲットとして関心を持っていることを報じました。
ドレジャーによると、ローソンに1巡目ピックまたは同等の価値があるという評価は、すでに広く知られています。ダニー・ブリエールは、昨年のショーン・ウォーカーのトレードやライアン・ヨハンセンとの取引7のように、チームへのリターンをより良いものにするために契約を引き取る可能性があります。
メイプルリーフスがローソンに関心？
メイプルリーフスにとって、ローソンは素晴らしい選択肢の一つであり、もしフライヤーズが契約を引き取る必要ありとなれば、センターのデビッド・カンプ（センター、30歳）がその候補に挙がっています。カンプは10チームのノートレードリストを持ち、2026-27シーズン末まで240万ドル（約3億6千万円）のキャップヒットがある選手です。
もし実際にメイプルリーフスがフライヤーズにカンプを押し付けようとしているのであれば、トロントの2026年の1巡目ピック（今年の1巡目は持っていません）とプロスペクトを求めるかもしれません。
フライヤーズは過去1ヶ月以内にローソンに対してフレイザー・ミンテン（センター、20歳。現在、メイプルリーフスの下部組織チームであるAHLトロント・マーリーズ所属）を要求したとも報じられましたが、進展はありませんでした。
一瞬、ローソンの足に当てて、その後、スティックでコントロールしてるのかな？
ローソンを巡るトレードの行方
メイプルリーフスはローソンの主要な移籍先の一つとして注目されていますが、ローソンに関心を示しているチームは増えており、報道によるとニュージャージー・デビルズとオタワ・セネターズもその中に名前を連ねています。
これにより、ローソンを巡るトレードの噂はさらに広がり、今後の動向が注目されています。
現在、スコット・ローソンにはメイプルリーフス、ウィニペグ・ジェッツ、デビルズ、セネターズを含む7チーム以上が興味を示しています。トレード期限に向けての最後の1週間は非常に興味深いものになるでしょう。
ローソンやラズムス・リストライネンがトレードされる可能性がありますが、フライヤーズはオフシーズンに向けて契約状況を考慮し、最終的には動かない可能性もあります。
6月のドラフト1巡目指名権は潤沢にあるのに、まだコレクトしようとしてるのは意図があっての事なのかにゃ？昨年のドラフトみたいに「謎の指名権一つ落とし→みすみす逸材をかっさらわれる大失態→ファン、怒髪天モード」だけはやめてくれ。
引用元：phillysportsnetwork.com（Philly Sports Network8）「 Flyers Charities Carnival’s impact on Philadelphia goes far beyond weekend festivities」
フライヤーズ・チャリティーズ・カーニバルの開催
2月23日・日曜日、フィラデルフィア・フライヤーズ・チャリティーズは、毎年恒例の「フライヤーズ・チャリティーズ・カーニバル」を開催し、今年で46年目を迎えました。このイベントはスポーツ界で最も多くの収益を上げる単一日のチャリティイベントとして知られています。
コムキャスト・スペクター9の財務・管理担当最高責任者、ブレア・リスティーノ氏は、カーニバルが地域コミュニティに与える大きな影響を強調しました。これは多くのファンが利用する絶好のチャンスとなっています。
フライヤーズには「サイン＆スナップ」というイベントがあり、ファンはお気に入りの選手と会い、アイテムにサインをもらったり、選手と一緒に写真を撮ったり、また一緒にゲームをしたりすることができます。今年は特にピンポンが人気でした。
今年のイベント内容を伝えるニュース映像。あれだけの設備を整えるなんてスゴい！
【概要】
フライヤーズ・チャリティーズ・カーニバルが今週末に開催されます！ファンはお気に入りの選手と会い、フェラーリス・ホイール（観覧車）やカルーセル（回転木馬）などのアクティビティを楽しむことができます。カーニバルは40年以上続く伝統的なイベントで、収益はすべてチャリティに寄付されます。
トラヴィス・ケイケイ（トラヴィス・コネクニー選手）の「お気に入りアイテム」（サイン入りのアイテム、イエティのグッズ、ゴルフ用品、飲み物関連のアイテム、そして彼の好きなキャンディー等）を詰め合わせたバスケットや、ハードロック・ホテルでの宿泊とショーのチケットが含まれる商品など、オークションも行われます。
収益はホッケーの普及とがん患者の支援に使われ、特に恵まれない環境にある子どもたちがホッケーを楽しめる環境作りに貢献しています。
無料のアクティビティやサイン会もあり、家族全員で楽しめる内容です。
地域コミュニティへの影響と選手との交流
リスティーノ氏は、スタッフ全員がボランティアとして参加し、選手やコーチも参加しており、従業員にとっては最も参加者の多いイベントとなっています。彼は、今年、フライヤーズ・チャリティーズが選手のスケジュールをオンラインで公開したことについても説明しました。
これにより、「スーパー・ファン」はお気に入りの選手に会うチャンスを得るために、自分の一日を計画できるようになったのです。
また、リスティーノ氏はフライヤーズの家族がどのように関わっているかについても語りました。フライヤーズ・チャリティーズは「Building Hope For Kids（キッズのために希望を築こう）」活動を復活させ、マイケルズ・ウェイ10とセント・クリストファーズ病院11と提携しています。
この活動では、がんの影響を受けた地元の家族を選び、家の改装を行っています。改装された家は3月5日に公開される予定です。選手の妻たちは改装に関して家族と連絡を取り、何が喜ばれるかを尋ねています。トラヴィス・サンハイムの妻、アレックス・サンハイムも積極的にチャリティ活動に非常に積極的に関わっています。
リスティーノ氏は、3月5日に家の改装が完了した後、その家族のために、近隣の住民たちが集まって楽しむ地域のイベントが開催されることを発表しました。妻が1月初めから家の改装に取り組んでおり、短期間での完成を目指しているとのことです。
「リンク・リヴァイブ」プロジェクトと地域ホッケーの支援
また、フライヤーズが取り組み始めた、もう一つの大きなプロジェクトは「リンク・リヴァイブ」であると説明しました。「人々は、助けが必要なリンクを送ってきます。例えば、板や設備が必要な場合などです。私たちは、どのリンクが何を必要としているのかを教えてもらい、現在すべての申請を確認し、どのリンクを支援するかを選んでいるところです」と述べました。
選ばれたリンクを支援することで、地域のホッケーの普及を助けることが目的です。「このプロジェクトは、コミュニティのホッケーを成長させるのに役立ちます。ホッケーは高額になりがちなので、確実にプレイできる環境を提供したいと考えています。ユーススポーツは私の情熱であり、ここで働いている多くの人々にも共通の情熱です」とリスティーノ氏は話しました。
リンクの修繕費用はさまざまで、例えばペンシルベニア州の郊外にある、ニューハノバーの屋外リンクの修理には30万ドル（約4,500万円）かかり、屋内リンクでは数百万ドルの費用が必要となります。フライヤーズ・チャリティーズは、地域社会を支援するために引き続き努力しています。
まとめ
フライヤーズの再建は順調に進んでおり、今後のトレード期限がチームの未来を大きく左右する重要なタイミングとなります。監督ジョン・トルトレラとGMダニー・ブリエールは、長期的な成功を見据え慎重に判断していると考えられます。
スコット・ローソンやラズムス・リストライネンは他チームにも注目され、今後の動向が再建に影響を与える可能性があります。特にローソンに関するトレードの噂が加熱し、メイプルリーフスやウィニペグ・ジェッツなどが関心を示しています。
また、フライヤーズ・チャリティーズは「Building Hope For Kids」や「リンク・リヴァイブ」などの活動を通じ、地域社会や若いアスリートに希望を届けています。今後の成長が期待されます。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね！
【註釈】
- フィラデルフィアを拠点とする地域スポーツ放送ネットワークで、地元の主要スポーツチーム（イーグルス、フィリーズ、セブンティシクサーズ、フライヤーズ）の試合を中継。最新のニュースやスコア、ハイライト動画を提供し、YouTubeやSNSを通じて視聴者と積極的に交流。1997年に設立され、2017年に現在の名称に変更された。
↩︎ - 主力攻撃がうまくいかない時に発生する、サポート的な攻撃や得点機会のこと。リバウンドシュートやピックアンドロール、ディフェンスのミスを突くプレーがこれに該当する。攻撃の主力が不調でも、次の手を打って得点を狙う重要な戦術。
↩︎ - 昨年のドラフトで、フライヤーズは1巡目指名権を12位と最後の32位を保有。その32位はエドモントン・オイラーズへトレードし、2025・26年の2回のドラフト1巡目指名権を獲得している。これにウォーカーのトレードで得た指名権と、今シーズンの最終成績で決まるものを合わせて、2025年の1巡目指名は3回できることとなった。
↩︎ - フィラデルフィア・フライヤーズとNHLホッケー全般に焦点を当てたファン主導のコミュニティ。「Morning Fly By」や「Prospect Reports」などの特集を含む、フライヤーズに関するニュース、分析、ディスカッションを提供している。コンテンツはYouTubeチャンネルでも視聴可能。
↩︎ - 毎週火曜日の夜にTSNで放送されるアイスホッケーに関する情報番組。番組では、選手のトレード情報やリーグ内の動向を、TSNの専門家が深掘りして解説する。放送後は公式ウェブサイトやYouTubeでアーカイブが視聴可能。
↩︎ - カナダのスポーツキャスターで、TSNのインサイダーとしてアイスホッケーの最新情報を提供している。1998年から2006年までスポーツネットで活躍し、その後TSNに移籍。Twitterでは100万人以上のフォロワーを持ち、Instagramでも最新の分析を発信している。
↩︎ - 2022–23シーズン終了後、ナッシュビル・プレデターズでの7年半を経て、ヨハンセンは2023年6月24日に契約の残り2年間の50%の契約保持と引き換えに、アレックス・ガルチェニユクの権利とともにコロラド・アバランチにトレードされた。
2024年3月6日、ヨハンセンはフィラデルフィア・フライヤーズにトレードされ、ウェイバーにかけられたが、翌日にウェイバーをクリア。その後、フィラデルフィアのAHLの提携チームであるレイハイ・バレー・ファントムズに配属された。
しかし、トレード時に発覚した負傷と、NHLの規則により、負傷したNHL選手をAHLチームのロースターに割り当てることができなかったため、彼はNHLロースターに残らなければならなかった。2024年8月20日、ジョハンセンは契約違反により無条件でウェイバー行きとなった。
↩︎ - フィラデルフィアのスポーツに関するニュースと分析を提供するオンラインメディア。フィラデルフィア・イーグルスやフィラデルフィア・フライヤーズなど、地元の主要スポーツチームに焦点を当て、記事やポッドキャストで情報を発信している。
↩︎ - フィラデルフィアを拠点とするスポーツ・エンターテインメント企業で、フィラデルフィア・フライヤーズやフィラデルフィア・ウィングズなどのプロチームを所有・運営。また、同社はフィラデルフィア76ersの新しいアリーナ建設計画を発表し、地域活性化を目指してフィラデルフィア・フィリーズとも提携している。
↩︎ - フィラデルフィアに拠点を置く非営利団体で、小児がんと戦う子供たちとその家族を支援している。主に、治療に伴う医療費以外の経済的負担を軽減するため、家賃や光熱費、交通費などをサポートするプログラムを提供。また、奨学金プログラムを通じて、教育支援も行っている。
↩︎ - フィラデルフィアにある小児専門の病院で、新生児から思春期までの子どもたちに広範な医療サービスを提供。救急医療、心臓病や神経科などの専門治療に特化しており、地域の学校や家庭とも連携した健康教育を行っている。1875年に設立。 ↩︎
