ネットニュースを見ると、NBAのオフシーズンは移籍話で大盛り上がりです。NHLも負けてませんよ!
大金の動く、大物選手の移籍話も面白いですが、下部リーグで場数を踏み、トップ・リーグ=NHLに戻ってくるパターンもたくさんあります。
少し中身や規模は違うかもしれませんが、海外のサッカー・リーグやJリーグのレンタル移籍に似ています。NBAには、このシステムがありませんからね。
今回の記事では、開幕スタメンを狙う、若き才能ある選手にスポットを当ててみたいと思っています。ニュージャージー・デビルズの21歳の左ウイング、Nolan Foote(ノーラン・フット)選手です!
今回から登場する讃岐猫だよ。よろしくね。
今から若い選手に目を付けとけば、
NHLを見る楽しみも倍増だ!
※本記事は、NHL.com「Devils prospect Foote pushing to make opening night roster」等を参照し、編集したものです。
ノーラン・フットはどんな選手?
- 身長183センチ、体重89キロ。
- 2020-21シーズン、AHL(アメリカン・ホッケー・リーグ)所属チームの一つであるユティカで、24試合に出場し、17ポイント(7ゴール、10アシスト)を記録。
- 昨シーズン(21-22)、55試合に出場し、32ポイント(14ゴール、18アシスト)を記録。※AHLは、NHLの下部リーグ。
最近のインタビューで
「このままうまくいけば、ニュージャージーで開幕戦のロスター(ベンチ入りメンバー)に加われると思う。昨シーズンの終わりから、それが僕の目標だった」
「僕はこのままトレーニングを続け、できればみんなを驚かせるような結果を出し、トレーニング・キャンプの段階から、ロスターに入ることを望んでいる」
かなり自信があるみたいだね。
でも、開幕戦は大事だから、
監督も慎重になるんじゃないかな。
入団経緯にちょっと触れておきます!
2019年、NHLドラフト1巡目(27位)で強豪タンパベイ・ライトニングから指名されています。
デビルズは、2020年2月16日、フォワードのブレイク・コールマンとのトレードで、フットと2020年のNHLドラフト1巡目指名権(シャキール・ムハマドゥーリン)を獲得しました。つまり、「1対2のトレード」となります。
コールマンは現在もライトニングの主力として活躍中、スタンレー・カップ連覇に貢献したスター選手です。
コールマンについては、こちら→https://www.nhl.com/player/blake-coleman-8476399
ムハマドゥーリンはロシアの選手で現在20歳と、フット同様、若手の有望株です。ロシア国内リーグKHLのチームSalavatYulaev Ufaにレンタル移籍して、武者修行中です。
ムハマドゥーリンについては、こちら→https://www.eliteprospects.com/player/552042/shakir-mukhamadullin
アシスタントGMダン・マッキノンは、次のように語っています!
「フットが飛躍する姿を見たいね。開幕日、ロースターに名前がなくても、彼は打ちのめされるような選手じゃないと思うが、彼が開幕ロースター入りを獲得して、私たちがその光景を見られればうれしいじゃないか。
私たちは、チームのロースターがより大きく進化するのを見たいと思ってるし、彼はそれをもたらしてくれるはずだ。
昨シーズン後半から、彼はより大人のプレーをするようになったね。(ユティカのコーチである)ケビン・ディニーンは、ノーランの素晴らしい特性を引き出してくれたようだ。
彼は器用でシュートもうまいので、味方とのパス交換に徹し、恵まれた体を使ってプレーすれば、得点も、チームにもたらす効果も期待できる。そういう彼のプレーが、最終的にNHLレベルでチャンスを与えられる方法だと思う」
昨シーズン、ちょっとNHLに出ました!
昨シーズン、デビルズで1月に2試合、4月に5試合出場し、フットは7試合で4ポイント(3ゴール、1アシスト)とシュート10本を記録しています。
※NHL通算13試合で6ポイント(4ゴール・2アシスト)。
コーチのリンディ・ラフは4月にデビルズへ呼び戻した時、フットが自分の可能性を理解し、いいパフォーマンスを発揮したことを称賛しています。
「ずっとジュニア・クラスからやってきて、今のようなタイプのプレーヤー(攻撃的な左ウィング)になることを期待してもいるが、彼はオールラウンドなプレーヤーだと思っている。
3つのゾーン(フォワード・センター・ディフェンダー)すべてでプレーする必要があることを学んでいくべきである。成功するためには、プレーを変えなければならないこともあるからね」
器用な選手だから、チームとしては、
いろんな可能性にチャレンジしてほしいんだね。
次で言うけど、フットのお父さんのことがあるのかも。
フットのお父さんってどんな人?
フットのお父さんは、元NHLの名ディフェンス・マンのアダム・フットです。NHLのチーム、ケベック・ノルディクス、コロラド・アバランチ、コロンバス・ブルージャケッツに在籍していました。
※ケベック・ノルディクスはアバランチの前身チーム。
19シーズンにわたって現役で活躍、1,154試合に出場し、スタンレーカップを2回獲得(1996年、2001年)しています。
アダム・フットについては、こちら→https://www.nhl.com/player/adam-foote-8456283
お父さんについて、フットはインタビューで答えています。
「若手中心のキャンプ(7月11日~15日)に向かう僕に、父からのアドバイスは〈周囲から好感を持たれる態度を取りなさい〉でした。
(キャンプに参加する選手中)私はおそらく年長のプレーヤーの1人だったかもしれないが、(父のアドバイスを守り)スタッフと打ち解け、新しい選手たちと親しくなることができました。
父は僕のキャリアをずっと助けてくれたし、その期待に応えて、毎年成長し続けたいと思っています」
ええ息子やねぇ~。
こういう素直で謙虚な選手は伸びるよ!
まとめ
NHL界のサラブレット、フットが父と同じようにスター選手となれるかどうか、今シーズンが一つのチャンスだと、本人もチーム・スタッフも考えている様子が伝わってきます。
NHLレギュラー・シーズンに数試合ですが出場していますので、経験値は高いと言っていいでしょう。コーチが期待するように、ジャンプアップする可能性は充分にあります。
素直に父からのアドバイスを守る、いい子ですし。
器用さと、どのポジションでもできるポテンシャルを持ってとのことなので、近い将来、父と同様、ディフェンダーになっているかもしれませんね!
最後まで読んでくれてサンキュー、
じゃあね。