はじめに
NBAのオールスターで、本チャンの試合以外に様々な選手参加のイベントが行われ、選手も意外と(?)本気で取り組んでくれています。我らがNHLも当然行われており、「所定のコースをどれだけ速く滑れるか」とか、「パックをターゲットに正確に速く当てていくか」等、定例のイベントが盛り上げてくれます。
今シーズンはさらに3つのイベントが追加され、どれもユニークで楽しめそうなものばかり。フロリダのビーチで行われることもあって、選手達は水をかぶることを覚悟しなければいけないかも…。また、ネット時代の利点を活かし、選手だけでなく、ファンも参加できるネット内のイベントもあるみたいですよ!
下の引用元にはイベントのロゴやマークの画像がアップされてるんだけど、
いかにもフロリダ!って感じだにゃ。
引用元:NHL.com「2023 NHL All-Star Skills highlighted by 3 new events」。
新しいイベントが3つも!
DraftKings Sportsbookが発表した2023年のNHLオールスター・スキルでは、新たに三つの種目が採用されました。
※DraftKings Sportsbook=アメリカのデイリー・ファンタジー・スポーツ・コンテストおよびスポーツ関連のギャンブルを扱う会社。
このうち「Enterprise NHLスプラッシュ・ショット」と「Chipotle NHLピッチ・アンド・パック」の2つの新イベントでは、フロリダ州を代表する屋外環境で選手が技を披露します。
※Enterprise=正式名称はEnterprise Rent-A-Car。ミズーリ州クレイトンのグレーターセントルイスに本社を置くアメリカのレンタカー会社。
※Chipotle=正式名称はChipotle Mexican Grill。アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、フランスに店舗を構えるメキシコ料理レストラン・チェーン。
また、革新的なゴールテンディング技能テストである「Discover NHLテンディ・タンデム」も新しくなりました。
※Discover=米国のディスカバー・フィナンシャル・サービシズのこと。米国本土を中心とした約5千万人の会員を持つ。加盟店は北アメリカを中心に中央アメリカ・東南アジア等に拡大。
スプラッシュ・ショットとピッチ・アンド・パックは完全新作
Enterprise NHLスプラッシュ・ショットはフォート・ローダーデールのビーチで行われ、8人の選手が2人ずつ4チームに分かれてプレーします。プレイヤーは対戦相手をダンク(水浸し)する前に、すべてのターゲットを攻撃する必要があり、勝者は最初に対戦相手をダンクした者となります。
※フォート・ローダーデール=フロリダ南東部の海岸に面した都市で、ビーチや船遊びのできる運河で有名。プールや記念博物館がある国際水泳殿堂、遊歩道やラグーンがあるヒュー・テイラー・バーチ州立公園などもある。
Chipotle NHLピッチ・アンド・パックでは、アイランド・グリーンを特徴とするパー4のゴルフホールで、ホッケーとゴルフの技術を融合させます。
6人の選手が参加し、ホッケーとゴルフのショットを組み合わせて、最も少ないショットでパック/ボールをホールに沈めることに成功した選手が勝者となります。同点の場合は、最も長いドライブが勝者を決定します。
テンディ・タンデムはリニューアル
Discover NHLテンディ・タンデムでは、8人のゴールキーパーがタンデム(ここでは、2人以上の人が協同することか)でプレーし、1人はシュート、もう1人はネット(セントラル対パシフィック、アトランティック対メトロのディビジョン分け)でプレーします。
各ディビジョンのシュートするゴールキーパーは、指定されたマークからシュートを放ち、そのシュートがホールに入った場合は3点、ネット内のターゲットに当たった場合は2点、ネットを外れた場合は0点が与えられます。
ネット内のゴールキーパーは、シュートゴールキーパーから獲得したポイントに応じて、1人、2人、または3人のプレーヤーと対戦します。選手はセンター・アイスからスタートし、ラッシュ時にはシュートを打たなければなりません。
一般的に、NHLのシュートアウト・ルールが適用されます。プレーはすべてのパックがショットされるまで続けられ、交代した2番目のGKペアも同じことを繰り返し、最も多くのポイントを持つゴールキーパータンデムが勝つまで、プレイは続きます。
恒例のイベントもやります!
Upper Deck NHLファースト・スケーター、GEICO NHLハード・ショット、Great Clips NHLブレイクアウェイ・チャレンジ、Honda NHLアキュラシー・シューティングがスキル競技イベントのリストに含まれています。各イベントの優勝者は3万ドル(約390万円)を獲得します。
NHLスキルは、2月3日、フロリダ州サンライズのFLA LIVEアリーナで開催されます(東部標準時午後7時=日本時間翌4日・午前9時。ESPN、SN、TVASで放送)。
NHL内にある選手の安全管理部が、各イベントに参加する選手と参加順序を決定します。
※Upper Deck NHLファースト・スケーター=文字通り、所定のコースに対し、誰が最も速く滑ることのできるかを競うイベント。Upper Deckとは、トレーディングカードをはじめ、プロ・スポーツに関するグッズを取り扱う会社名。
※GEICO NHLハード・ショット=シュートの速さを競うイベント。どの選手も時速100マイル以上を叩き出す。GEICOはメリーランド州チェビー・チェイスに本社を置き、アメリカで2番目の大きさを誇る自動車保険会社。
※Great Clips NHLブレイクアウェイ・チャレンジ=選手が目隠しをして、ボールをゴールに入れるイベント。Great Clipsは、米国とカナダに4,100を超える拠点を持つヘアサロン・チェーン。本社はミネアポリス郊外のミネソタ州ブルーミントン。
※Honda NHLアキュラシー・シューティング=25フィート離れたネットの隅にある4つのターゲットにシュートを放ち、全てのターゲットに当てたタイムを競う。Hondaは説明不要。
※選手の安全管理部=試合中、微妙なプレーやジャッジに対し、ビデオ判定をする部署のこと。
イベントにゲスト参加する皆さん
このスキル・コンテストには、米国からアレックス・カーペンターとヒラリー・ナイト、カナダからエミリー・クラーク、レベッカ・ジョンストン、サラ・ナースの5人の女子ホッケー選手が参加します。
※アレックス・カーペンター=米国女子代表チームのメンバー。ジェンスカヤ・ホッケー・リーグ(ユーラシアのプロ・アイスホッケー・リーグ)の2020 ~21シーズンにKRSヴァンケレイズでキャプテン。2020年、同リーグのMVPを受賞。
2015年にナショナル・ウィメンズ・ホッケー・リーグにドラフトされた最初の選手。2014年の米国オリンピック・チームで銀メダルを獲得。
※ヒラリー・ナイト=PWHPA(Professional Women’s Hockey Players Association。プロの女子アイスホッケーの宣伝を提唱することを目的とした非営利組織)および米国女子アイスホッケー代表チームのメンバー。
CWHL(Canadian Women’s Hockey League)のモントリオール・カナディエンヌとNWHL(National Women’s Hockey League)のボストン・プライドでプレーし、初のイソベル・カップで優勝。
CWHLはカナダ女子ホッケーリーグのこと。2007年、グレータートロントエリア、モントリオール、オタワでカナダの女子シニアリーグとして設立。一時は中国と米国のチームも参加していたが、2019年5月に運営中止。
NWHLは米国とカナダにある女子プロ・アイスホッケー・リーグのこと。現在、名称を変え、PHF(Premier Hockey Federation)として活動中。同リーグのプレーオフ優勝者に毎年授与されるトロフィーがイソベル・カップであり、カップの正式名称はThe Lady Isobel Gathorne-Hardy Cupである。
※エミリー・クラーク=PWHPAのモントリオール・セクション所属選手。2011年、カナダU-18代表チームに出場し、2014年、4ネイションズ・カップでフル代表チームにデビュー。
※レベッカ・ジョンストン=かつて、PWHPAのカルガリー・セクションで活躍し、現在は引退。2007年以降、カナダ代表チームでも活躍。コーネル大学で4シーズン、2012年のCWHLドラフトでカルガリー・インフェルノから全体2位指名。冬季オリンピックで3つの金メダル、1つの銀メダル、2つの世界選手権タイトルを獲得。
※サラ・ナース=2015年、4ネイションズ・カップでフル代表チームにデビュー。2022年、北京冬季オリンピック決勝で米国から先制点をマークし、金メダル獲得に貢献。
元NHLのゴールキーパーでホッケーの殿堂入りも果たしているロベルト・ルオンゴが、著名なゴールテンダーとしてブレイクウェイ・チャレンジに参加します。
※ロベルト・ルオンゴ=1997年、NHLのドラフト1巡目全体4位でアイランダースから指名。2006年にカナックスへ移籍後、2008年から同チームの主将を務める。2010〜2011年シーズン、最少失点GKに贈られるジェニングス賞を受賞。
カナダ代表としても活躍し、2003年と2004年の世界選手権で2連覇、2005年は銀メダル。2010年、バンクーバー五輪で金メダル獲得に貢献。
ファン参加型イベントもあります!
選手がスキル・コンテストで競い合う中、DraftKingsのお客様は、https://sportsbook.draftkings.com/poolsにアクセスすると、全国で利用できる1,000ドル(日本円で約13万円)のフリープレイ・プールで、自分のホッケーに関する知識を試すことができます。
このプールは、スキル・プレイヤーの割り当てが確定した後に利用可能になります。
これはクイズ形式なのかにゃ。
OB選手に関するクイズとかあって、昔の映像とか流れるといいな。
InstagramやTikTokで参加も
NHLはまた、2月1日正午から2月16日正午まで、ファンに焦点を当てたInstagramとTikTokのキャンペーン「2023 BioSteel NHL Fan Skills at home」を開始します。
※BioSteel=トロントに本拠を置くカナダの会社で、アスリートや運動愛好家向けの栄養補助食品を製造。
18歳未満のファンまたはファンの法定保護者は、シュートアウトの動き、正確さ、セリー(ゴール直後の喜び方)、トリック・ショット、スティック・ハンドリングの5つのカテゴリのいずれかで、あらゆるレベルのホッケーのスキルを行っている自分の動画を送信できます。
ファンはnhl.com/FanSkillsにアップロードして動画を投稿することができます(https://www.nhl.com/fans/fan-skills-at-home)。
TikTokを使用しているファンは、ハッシュタグ#NHLFanSkillsを使用することをお勧めします。選ばれた一部のファンの動画が、NHLによって再投稿される場合があります。
まとめ
一つ一つのイベントに冠スポンサーが付いていて、しかもどれも大手の会社ばかり。そもそも日本のHondaがオールスター全体をバックアップしてるんですから、日本人として鼻高々です。なのに、日本では全くNHLオールスターのニュースが流れないのは、なんとも寂しいですね。
ファンも大人から子供まで、いろいろなイベントに参加できますし、このオールスターには、「スターは選手だけでなく、見ている君たちもそうなんだよ!」という、「お祭りはみんなで楽しまなきゃソンソン!」的ニュアンスがそこかしこに溢れています。オールスターの試合の方はどうなるのか、だんだん楽しみになってきませんか?
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!