はじめに
エドモントン・オイラーズとカロライナ・ハリケーンズによる一戦は、両チーム合計で11得点が生まれる激しい乱打戦となりました🔥。主力の復帰や記録的な活躍が重なったこの試合は、随所に高い戦術的見どころが詰まった好ゲームです。
参照記事(1):NHL公式サイト「McDavid, Draisaitl each has five points, Oilers defeat Hurricanes in shootout」
参照記事(2):同 上「Recap: Canes Pick Up Point In High-Scoring Slugfest」
🏒 激闘の行方:オイラーズがシュートアウト戦で勝利!
木曜日にロジャーズ・プレイスで行われた一戦は、エドモントン・オイラーズのコナー・マクデイヴィッドとレオン・ドライザイトルがともに2ゴール・3アシストと大爆発を見せ、チームを6-5のシュートアウト(SO)戦勝利へと導きました。
今季初出場となったライアン・ニュージェント=ホプキンスは、第3ピリオドまでに1ゴール・1アシストを記録しただけでなく、SO戦でもチーム唯一のゴールを決めて勝利を決定づけています。 これで3連勝となったオイラーズ(8勝1敗1分)は、直近9試合で8勝目をマークしました。
一方、敗れはしたものの、価値ある勝ち点1を獲得したハリケーンズ(8勝2敗2分)は、アウェイ5連戦の真っ最中で、この遠征を土曜日のセントルイス・ブルース戦で締めくくります。
鮮やかなゴールを決めたセス・ジャーヴィスの復帰戦での活躍や、試合の流れを大きく変えた両チームのパワープレー(PP)の攻防、そして一進一退の乱打戦と見どころの多いハイライト映像です。
⏱️ 試合経過:一進一退の猛攻と目まぐるしく変わる展開
🔹 第1ピリオド:パワープレーでの点の取り合い
試合は序盤から激しい攻防戦となりました。
第1ピリオド8分07秒、オイラーズがパワープレー開始わずか3秒で先制に成功します。 敵陣でのフェイスオフを制したドライザイトルからマクデイヴィッドを経由し、ポイント位置のエヴァン・ブーシャールのリストショットをドライザイトルがコースを変えてゴールへと流し込みました。
しかし対するハリケーンズも負けじと、10分30秒のパワープレー開始わずか6秒後に反撃。 シェイン・ゴスティスベヒアのシュートのリバウンドをジャクソン・ブレイクが押し込み、1-1の同点に追いつきます。
🔹 第2ピリオド:ハリケーンズが怒涛の3得点で逆転
第2ピリオドに入ると、ハリケーンズが一気に主導権を握ります。
開始わずか30秒、セバスティアン・アホが、こぼれ球をめぐる競り合いで、オイラーズのDFマティアス・エクホルムをスピードで振り切り、バックハンドでGKデヴォン・リーヴァイの股下を抜く技ありのゴールで、勝ち越しに成功します。
その後、オイラーズも4分20秒にパワープレーで、ニュージェント=ホプキンスがマクデイヴィッドのパスから同点ゴールを奪いますが、ハリケーンズは12分59秒にこの日復帰したセス・ジャーヴィスが魅せます。
右サークル内でブーシャードを巧みにかわして反転し、フォアハンドのフェイントでGKの体勢を崩して右ポスト際からねじ込みました。
さらに17分53秒には、ローガン・スタンコーベンが、ニコライ・エーラーズのバックハンドパスをワンタイマーで沈め、4-2と2点のリードを奪って最終ピリオドへ折り返しました。
🔹 第3ピリオド・オーバータイム:猛追するオイラーズと土壇場のドラマ
迎えた第3ピリオド、オイラーズの超強力攻撃陣が牙をむきます。
開始わずか26秒、ドライザイトルからのパスを受けたマクデイヴィッドが、ワンタイマーを突き刺して1点差に迫ると、2分51秒にはパワープレーから今度はドライザイトルが同点ゴールを叩き込み、一気に4-4の同点に追いつきます。
試合終盤の残り2分40秒、ハリケーンズのユーソ・ヴァリマキが、ハイスロットからブロッカー側へ値千金の勝ち越し弾を決め、再び突き放します。
残り1分36秒にはオイラーズのザック・ハイマンが押し込んだゴールが、ハイスティックで取り消される波乱もありましたが、そのわずか8秒後、マクデイヴィッドの放った浮き球パスが相手DFのスケートに当たってコースが変わり、GKの股下を抜けて土壇場5-5の同点ゴールとなりました。
白熱のオーバータイム(延長戦)を経て勝負の行方はシュートアウト(SO)へ突入。
ハリケーンズのGKブランドン・ブッシが奮闘したものの守りきれず、オイラーズのニュージェント=ホプキンスに決められた1点で、オイラーズが激闘を制しました。
【讃岐猫😻の深掘りコラム】マクデイヴィッド&ドライザイトルだけではない!オイラーズ攻撃陣の真価
2026-27シーズンのエドモントン・オイラーズは、コナー・マクデイヴィッドとレオン・ドライザイトルの個人技に加え、攻撃の組み立てそのものを進化させようとしている。2026年10月下旬、その鍵を握るのが、マイク・バブコック体制の戦術変更と、ライアン・ニュージェント=ホプキンスら脇を固める選手たちの存在である。
🏒 攻撃偏重から「攻め続ける仕組み」へ
『Sportsnet』のアダム・ヴィンガン記者は10月23日付の記事で、オイラーズが従来の攻撃的なスタイルから、パックを敵陣へ送り込み、フォアチェックで回収する戦術へ移行している点を分析した。
同記事によれば、5対5でのダンプイン率は61.9%でリーグ2位。前年の46.4%から大幅に上昇した。ダンプインとは、パックを持ったまま敵陣へ運ぶのではなく、先にパックを打ち込み、選手が追いかけて回収する攻撃方法である。
この変更の狙いは、敵陣で攻撃を継続すると同時に、パックを失った直後の速攻による失点を減らすことにある。マクデイヴィッドやドライザイトルにも、ダンプインを積極的に取り入れさせている点が重要だ。スター選手の自由な攻撃に頼るだけでなく、チーム全体でパックを奪い返し、攻撃を繰り返す仕組みを作ろうとしているのである。
🔥 マクデイヴィッドとドライザイトル、異なる脅威
マクデイヴィッドは開幕10試合で31ポイント(8ゴール・23アシスト)を記録。NHL公式の「NHL EDGE」分析によれば、時速22マイル以上のスピードバーストは23回でリーグ最多だった。さらに、得点に直接つながる一次アシストも18本に達している。
彼の強みは、単に速く滑れることではない。相手守備の配置を崩し、自らシュートを打つか、味方にパスを送るかを瞬時に判断できる点にある。攻撃の起点とフィニッシャーを兼ねるため、相手は突破だけを警戒していても守り切れない。
一方、ドライザイトルは得点を完結させる能力に優れる。開幕10試合で10ゴール・11アシストを挙げ、直近5試合では7ゴールを記録した。マクデイヴィッドの突破を警戒すればドライザイトルにスペースが生まれ、ドライザイトルへのパスコースを消せば、マクデイヴィッドが仕掛けられる。この相互作用こそ、2人を同時に抑えることが難しい理由である。
🎯 ブーシャとポドコルジンが広げる攻撃の選択肢
今季のオイラーズで見逃せないのは、得点源がスター2人だけに限られていないことだ。NHL EDGEの分析では、開幕10試合で7ゴール以上を記録した選手が4人いるチームは、オイラーズだけだった。マクデイヴィッドとドライザイトルに加え、DFエヴァン・ブーシャールとFWワシリー・ポドコルジンも7ゴールを挙げていた。
ブーシャールは、パワープレーで相手守備が前線のスター選手に集中した際、ポイント付近から攻撃を完結できる存在である。ポドコルジンも得点に絡むことで、相手はマクデイヴィッドとドライザイトルだけを警戒するわけにはいかなくなる。攻撃の選択肢が増えれば守備陣の対応は難しくなり、スター選手が使えるスペースも広がるのである。
💪 ニュージェント=ホプキンスの復帰がもたらす厚み
ハリケーンズ戦で今季初出場を果たしたニュージェント=ホプキンスは、1ゴール・1アシストに加え、シュートアウトでも決勝点を記録した。開幕9試合を下半身の負傷で欠場していただけに、復帰戦から攻撃の中心的役割を果たしたことは大きな収穫である。
彼の価値は、得点力だけではない。センターと左ウイングをこなせる柔軟性があり、パワープレーでは味方のシュート機会を作りながら、自らもフィニッシュに加われる。ハリケーンズ戦でも、マクデイヴィッドのパスからゴールを決め、ドライザイトルのパワープレーゴールをアシストした。
契約は8年総額4,100万ドルで、年平均のキャップヒットは512万5,000ドル。2028-29シーズン終了まで契約が残っている。マクデイヴィッドとドライザイトルに多額の資金を投じるチームにとって、複数の役割を担える選手をこの条件で確保していることは、編成上の強みである。
⚡ 強力なパワープレーと、残された課題
オイラーズの攻撃を支えるもう一つの武器がパワープレーである。2026年10月下旬の集計では成功率35.3%と、リーグ最上位クラスの数字を残していた。マクデイヴィッド、ドライザイトル、ブーシャールらが並ぶ布陣は、相手に反則を犯させること自体が大きなリスクとなるほどの脅威である。
ただし、攻撃力の高さがチームの完成度を意味するわけではない。ハリケーンズ戦では5失点を喫し、主力DFマティアス・エクホルムも負傷退場した。Sportsnetは10月23日時点で、エクホルムが脳振とうにより少なくとも1週間離脱すると報じている。守備の要を欠くなかで、戦術変更の成果を維持できるかが試される。
契約面では、マクデイヴィッドは2025年10月に2年総額2,500万ドルの延長契約に合意し、2026-27シーズンのキャップヒットは1,250万ドル。ドライザイトルは2024年に結んだ8年総額1億1,200万ドルの契約下にあり、年平均1,400万ドルである。両者の契約は確保されており、現時点では攻撃の中核を維持するための緊急の契約問題よりも、チーム全体の守備力を高めることが重要な課題となる。
オイラーズの真価は、スター選手が何ポイントを稼ぐかだけでは測れない。マクデイヴィッドとドライザイトルの圧倒的な攻撃力を、ニュージェント=ホプキンスらの多機能性と新しい戦術が支え、守備の安定にもつなげられるか。そこに、今季のスタンレーカップ争いを占う最大の焦点がある。
出典リスト
Sportsnet、Adam Vingan「How Panthers-style system is igniting Oilers’ blazing start」、2026年10月23日。
https://www.sportsnet.ca/nhl/article/how-panthers-style-system-is-igniting-oilers-blazing-start/
NHL.com、Fantasy Hockey Staff「NHL EDGE stats behind McDavid’s historic start for Oilers」、2026年10月23日。
https://frontend.d3.nhle.com/news/topic/nhl-edge/nhl-edge-stats-connor-mcdavid-edmonton-oilers-2026-27
Edmonton Oilers公式サイト、Jamie Umbach「PRE-GAME REPORT: Oilers vs. Maple Leafs」、2026年10月23日。
https://www.nhl.com/oilers/news/topic/game-previews/pre-game-report-oilers-vs-maple-leafs
PuckPedia「Ryan Nugent-Hopkins Contract, Cap Hit, Salary and Stats」、2026年10月下旬閲覧。
https://puckpedia.com/player/ryan-nugent-hopkins
PuckPedia「Leon Draisaitl Contract, Cap Hit, Salary and Stats」、2026年10月下旬閲覧。
https://puckpedia.com/player/leon-draisaitl
Sportsnet、Sportsnet Staff「Oilers’ Mattias Ekholm out vs. Maple Leafs with concussion」、2026年10月23日。
https://www.sportsnet.ca/nhl/article/oilers-mattias-ekholm-out-vs-maple-leafs-with-concussion/
🌟 輝いた注目選手&大記録
- コナー・マクデイヴィッド(オイラーズ):2ゴール・3アシストで今季開幕からの連続ポイントを10試合(通算31ポイント)に伸ばしました。1試合5ポイント以上はキャリア17回目で、NHL史上単独4位に浮上しています。
- レオン・ドライザイトル(オイラーズ):マクデイヴィッドと同様に2ゴール・3アシストをマークし、両エースが同一試合で5ポイント以上を挙げるのは通算4度目となりました。さらに5試合連続ゴール(計7ゴール)と絶好調です。
- ニコライ・エーラーズ(ハリケーンズ):アシストを記録し、デンマーク出身選手として史上初となるNHL通算600ポイントを達成しました。
- セス・ジャーヴィス&ユーソ・ヴァリマキ(2人ともハリケーンズ):肩の手術からの復帰戦となったジャーヴィスが技ありのゴールを決め、ヴァリマキも2024年12月以来となる久々のゴールをマークしました。
シュートアウト戦でチームを勝利に導く決勝ゴールを決めた、ライアン・ニュージェント=ホプキンスの試合後インタビューです。
ライアン・ニュージェント=ホプキンス選手の試合後インタビューの日本語訳
(記者) ブランクが長かったことを考えると、復帰してすぐに感覚(自分の思うようなプレー)を取り戻せた実感はありましたか?
(ニュージェント=ホプキンス) 自分のプレーの中で、細かなミスというかメンタル面の反省点がいくつかあったと思います。ただ、第3ピリオドに入るにつれて、少しずつ修正できるようになっていきました。とはいえ、まだまだ改善できる部分は確実にありますね。
リンクの上では余計なことを深く考えず、足を動かして全力で食らいつくことだけを意識しました。ただ、もちろん頭も少しは使わないといけませんし、状況を把握して自分が入るべきポジションを理解することも必要です。試合が進むにつれて手応えを感じられるようになり、そういった部分も掴めてきたと思います。
(記者) 相手(ハリケーンズ)は非常に責任感のある、構造化された(戦術的な)チームです。オイラーズもより固いホッケーを目指している中で、低スコアの接戦を好む2チームによる試合が、なぜ6-5という乱打戦になったのでしょうか?
(ニュージェント=ホプキンス) そうですね、相手はこちらのちょっとした隙やミスを見逃さずに上手く突いてきましたし、一方で僕たちもパワープレーで何本か決めたり、コナー(マクデイヴィッド)とレオン(ドライザイトル)がビッグゴールを決めてくれました。
それほど互いの守備が硬い展開だと、ほんのわずかな破綻が結果として明暗を分ける結果になるんだと思います。離脱中にチームの戦いぶりをテレビで見ていましたが、スコアや残り時間に関わらず、チーム全員が最後まで諦めずに戦い抜いていました。
今日も第3ピリオドで2点ビハインドから素晴らしい反撃ができたのは、本当に大きかったです。あのチーム相手に2点差をひっくり返すのは簡単なことではありません。だからこそ、その輪に加われたのは楽しかったですし、復帰できて本当に良かったです。
(記者) シュートアウトでリンク中央から向かう際、「(直前に)マクデイヴィッドやドライザイトルが止められた」という状況を見て何か考えていましたか? それとも自分の狙いを既に決めていましたか?
(ニュージェント=ホプキンス) 少しは意識していましたね。ある程度は狙いのアウトラインを頭に入れておく必要がありますが、いざゴール前に向かったら、最終的にはキーパーの動きを瞬時に見極めて判断するしかありません。 また、3番手で向かえたのも助かりました。前の2人に対してキーパーがどう反応したかを見ることができたからです。
それを活用しようとしました。ただ、相手キーパー(ブッシ)は右利きで独特の構えをする選手なので、そこも頭に入れながら打つ必要がありました。上手く脇を抜けて決まってくれて幸運でした。
(記者) (マクデイヴィッドのプレーについて)彼が見せてくれたパフォーマンスは、あなたがこれまで見た中で最高のものでしたか?
(ニュージェント=ホプキンス) (笑)その質問はよく受けますが、毎回「イエス」と答えている気がします。彼は常に自身のレベルを更新し続けていますからね。本当に見事です。 (離脱中に)テレビでも観戦していましたが、もちろん現地で見る素晴らしさは言うまでもないですが、テレビ越しに見てもやはり特別でした。
彼やレオン(ドライザイトル)、ブーシャ(ブーシャール)たちが、チームにとって重要な場面で得点を重ねてくれています。5-0や5-1のような大差のついた試合で5ポイント挙げるのとは訳が違います。彼が決めているのはどれも価値あるビッグゴールです。彼が今維持しているレベルは本当に驚異的ですよ。
🗣️ 試合を振り返る監督・選手のコメント
試合後、両チームの指揮官や選手たちは次のように振り返っています。
💬 ハリケーンズ ロッド・ブリンダムール監督
「5回のペナルティさえなければ完璧に近い試合内容だった。選手たちは本当によくやってくれたよ。最後の失点は防がなければいけない形だったし、全員がそこは分かっている。不運な跳ね返りだったよ。本来なら勝ち点2を取るべき試合だったが、これも勝負の厳しさだ」
💬 オイラーズ マイク・バブコック監督
「今夜ハリケーンズのような強敵と戦えたのは、チームにとって最高の糧になった。今日の試合から多くを学んだし、ここからさらに成長していけるはずだ。苦しい時間帯にどう耐え抜くか、粘り強さを身につけていく必要がある」
💬 ハリケーンズ セス・ジャーヴィス
「良いプレーもたくさんありましたが、あのような相手に対してこれだけペナルティを出してしまうと厳しいですね。相手は個人のスキルが高くPPも強力なので命取りになります。他にも修正すべき点はありますが、チームとして力強く戦えました。粘り強く耐え抜いたからこそ、いくつかの判断ミスや一瞬の隙が悔やまれます」
【讃岐猫😻の深掘りコラム】ハリケーンズはなぜ勝ち切れなかったのか――強豪オイラーズ戦で露呈した弱点
ハリケーンズの敗戦を、コナー・マクデイヴィッドとレオン・ドライザイトルの個人能力だけで負けたわけではない。オイラーズ戦では、カロライナの組織的な守備が機能していた一方、ペナルティと第3ピリオド序盤の対応が勝敗を左右した。
注目すべきは、ハリケーンズが実力で劣っていたというより、優勢な時間帯を勝利につなげられなかった点である。
ペナルティが相手の攻撃力を引き出した
ハリケーンズはこの試合で5回のペナルティを犯した。マクデイヴィッドとドライザイトルを擁するオイラーズに対し、これは大きな代償となった。
ドライザイトルは第1ピリオド、パワープレー開始からわずか3秒で先制点を記録。第3ピリオドにもパワープレーで同点ゴールを決めた。オイラーズのようにパスとシュートの判断が速いチームは、守備陣形のわずかな乱れも得点機会に変えてしまう。
ペナルティキルが続けば、守備側は体力を消耗し、攻撃のリズムも失いやすくなる。ハリケーンズは5対5の局面では相手を抑える時間帯もあっただけに、不要な反則によって自ら優位を損なったことが悔やまれる。
2点リードを失った第3ピリオド
ハリケーンズは第2ピリオドに3得点を挙げ、4-2とリードを広げた。シュート数でも27対21とオイラーズを上回っており、攻撃面で十分な成果を挙げていた。
しかし、第3ピリオド開始からわずか26秒でマクデイヴィッドに得点を許し、その後のパワープレーでドライザイトルに同点とされた。2点のリードは、わずか3分足らずで消えたのである。
ヴァリマキは試合後、最初の数シフトで相手の反撃に対応できず、勢いを与えてしまったと振り返った。リードを守る局面では、無理な攻撃を避け、守備の位置取りを整えながら相手の攻撃を外側へ追いやる判断が重要になる。
マクデイヴィッドとドライザイトルを完全に封じることは難しい。それでも、相手に連続攻撃の機会を与えないことは可能である。今回のハリケーンズは、試合の流れが変わる局面で、その対応が不十分だった。
ジャーヴィスの復帰と、残された課題
右肩の手術から復帰したセス・ジャーヴィスは、今季初出場でゴールを記録した。エヴァン・ブーシャールをかわして決めた得点は、攻撃面での能力が健在であることを示す収穫だった。
一方、本人は試合の序盤ではスピードに対応しきれず、持ち味である守備意識や責任感のあるプレーにも課題が残ったと認めている。復帰直後は試合勘や連係を取り戻す時間が必要であり、攻撃で結果を残したことだけで完全復調と判断するのは早い。
また、この試合でのハリケーンズは、ジョーダン・スタールやテイラー・ホールらの負傷による欠場にも直面していた。こうした戦力面の制約は選手起用に影響するものの、敗戦の説明にはならない。実際、チームは4-2とリードし、終盤にも勝ち越している。必要なのは、試合終盤の守備をより安定させることである。
敗戦から何を学ぶべきか
2チームを比べて、ハリケーンズが実力不足だったとは絶対に言えない。攻撃の多様性と組織力を発揮しながら、反則と一瞬の判断ミスによって勝利を逃した一戦である。
今後の課題は明確だ。ペナルティを減らし、リードした場面で試合のテンポを管理し、相手に反撃のきっかけを与えないこと。これらを徹底できれば、強豪との接戦を勝利に結びつける可能性は高まる。
ハリケーンズに必要なのは、攻撃力を一から作り直すことではない。すでに備えている組織力を、試合終了まで維持することである。
出典リスト
出典1:CBS Sports/AP、2026年10月22日掲載
「Connor McDavid has 5 points as Oilers edge Hurricanes in shootout」
https://www.cbssports.com/nhl/gametracker/recap/NHL_20261022_CAR%40EDM/
出典2:Reuters、2026年10月23日
「Ryan Nugent-Hopkins leads Oilers over Hurricanes with shootout goal」
https://www.reuters.com/sports/nhl/ryan-nugent-hopkins-leads-oilers-over-hurricanes-with-shootout-goal–flm-2026-10-23/
出典3:NHL.com、2026年10月22日
「Carolina Hurricanes – Edmonton Oilers – Oct 22, 2026」試合公式記録・スタッツ
https://www.nhl.com/gamecenter/car-vs-edm/2026/10/22/2026020163/boxscore
出典4:Carolina Hurricanes公式サイト、2026年10月22日
「Projected Lineup: October 22 at Edmonton」
https://www.nhl.com/hurricanes/news/projected-lineup-october-22-at-edmonton-102226

超組織的ホッケーでNHLの戦術トレンド界を席巻するハリケーンズを、NHLの歴史に残るオイラーズの超絶コンビが打ち砕くという、まさに「これぞNHL」という試合だったにゃ。
昨シーズンまでのオイラーズだったら、ハリケーンズにこっぱみじんに打ち砕かれるところ、超絶コンビがアイス上にいない時間帯でもチーム力の落ちないことに、ハリケーンズ・サイドは面食らったんじゃないかな。
負けたとはいえ、ハリケーンズはいい勉強になった試合だと思えばいい。
まとめ
試合を通じて両チームの規律やパワープレーへの対応が、勝敗を分ける重要な要素となりました。オイラーズのエース陣が示した決定力が光る🔥一方で、ハリケーンズも多くのペナルティや終盤の失点という明確な課題を残す結果となりました。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!


