プレーオフから7つの教訓を学ぼう!キーパー&延長戦編(その4)

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はじめに

 スタンレーカップ決勝も終わり、NHLファンの眼はドラフトに一点集中となっていますが、今回のプレーオフは多くの問題提起をするものでした。

 前回の記事はこちら→

 前回から引き続きゴールキーパーの体力問題、控え選手数の少ないポジションだけに、複数の故障者が出ると、途端に身動きの取れなくなってしまいます。

 そして、オーバータイム(延長戦)問題も賛否両論がありました。延長Vゴール方式(懐かしい!)ではなく、時間いっぱい決着つくまで行うため、実力が拮抗している上位チーム同士の対戦、しかも次ステージへの勝ち上がりがかかっている場合、長くなるのは必至です。

 果たしてそれでいいのかどうか。選手や観客の体力を考えると、疑問ではありますが。
  

讃岐猫
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この記事も、やっと分割掲載の最後ですにゃ!

いつも長すぎてすいません_| ̄|○。

引用元:ESPN.com「Seven hard lessons from the 2023 Stanley Cup playoffs」。

ゴールキーパーも人の子(続き)

 第3戦の後、(ダラス・)スターズ周辺の何人かの情報筋と話しましたが、オッティンガーについては意見が分かれました。また、前回のポストシーズンでの大きな期待に応えなければならないという、精神的な負担を指摘する声もありました: 
 
 24歳の選手でありながら、第7戦での64セーブが(実力の一端を示す)名刺代わりのプレーだとしたら、それは大変なことです。 
  
 しかし、今シーズンの彼の仕事量が、悪い結果をもたらす可能性があると指摘する声もありました。オッティンガーは、レギュラーシーズンとポストシーズン合わせて78試合に出場しています。 
 
 3月に控えのスコット・ウェッジウッド(30歳)が負傷したこともあり、オッティンガーは14試合中12試合に先発出場しました。ここでオッティンガーはふらつき始め、最後の17試合でセーブ率.908を、プレーオフ16試合ではセーブ率.895をそれぞれ記録しています。 
  
 「最後の最後まで、彼を起用しないという選択肢はなかったよ。(プレーオフ進出をかけた)ポジション争いをしていたし、ウェッジウッドが怪我をしてしまったからね」とデボア監督は言います。「体調も良く、エネルギーの問題もないと判断したんだ」。

適度に休ませてる監督の方が多い

 デボアは、オフシーズンに、ゴールキーパーの仕事量が注目されるだろうと述べましたが、少し時間を節約させてください:プレーオフで長期起用を想定されるゴーリーは、それほど長い時間プレーするべきではありません。

 パンサーズでは(セルゲイ・)ボブロフスキー(34歳)が負傷しています。最後の試合は、ボストンとの第3戦を控えた3月27日でした。ポール・モーリス監督は、プレーオフに進出できたのは、バックアップのアレックス・ライオン(30歳)のおかげだと話しています。

 ライオンは、ブルーインズ戦の最初の3試合の先発を任されるほど、好調でした。しかし、ボブの準備が整うと、彼は休んでいたのです。

 ボブロフスキーは、レギュラーシーズンで50試合に出場しました。カロライナのフレデリク・アンデルセン(33歳)は、全体で34回、3月1日以降は14回出場しましたが、アイランダーズとのシリーズの最初の5試合を欠場し、その後にプレーオフでデビューしています。

 プレーオフ8試合出場のうち、最初の6試合で1失点以下でした。

 ラスベガスのゴールテンディングという終わりのない冒険のおかげで、アディン・ヒル(27歳)は3月8日から5月5日まで出番がありませんでした。ゴールデンナイツの守備を引き継いでからは、8試合に出場してセーブ率.940、平均失点1.96ゴールを記録しています。

 そして、彼はオッティンガーを圧倒しています。

讃岐猫
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ダラスは、ドラフトでゴールテンダーを指名するかもにゃ。

あるいは制限なしFAで、経験値の高い選手を獲得するとか。

チャンピオン・チームの監督さんは…

 ゴールデンナイツのブルース・キャシディ監督は、チームは通常、月ごとにスタートダッシュを図ると述べました。「私たちのチームでは、そのような事態にならなかったよ」と、今シーズンのベガスで出番のあった5人のゴーリーについて語っています。

 「2人の健康な選手を見つけて、どう対処できるかを見極めようとしていただけさ」。

 ボストンでトゥッカ・ラスクと一緒に仕事をした時、どうだったのかも含め、キャシディに「フランチャイズ」ゴールキーパーとプレーオフについて質問しました。

トゥッカ・ラスク=フィンランド、サヴォンリンナ出身、36歳。昨年2月、惜しくも引退。引退時点で、ブルーインズのレギュラーシーズン出場試合数(564)、勝利数(308)、プレーオフ出場試合数(104)と勝利数(57)の記録を保持していた。

 2015年、ケニアで発見されたスズメバチの一種は、ラスクを直接指すものとして、Thaumatodryinus tuukkaraskiと命名されている。

 「ナンバー1の男がいると、そのポジションについて、あまり考えないんじゃないかな」と彼は言います。「トゥッカと話したのは、彼が何回先発出場する必要があるかということだけだったよ。プレーオフの負荷に備えるために、彼は何試合まで対応できるのか、ってことさ」。

 レギュラーシーズン60試合以上に出場し、スタンレーカップを獲得した最後のゴールキーパーは、2009年にピッツバーグ・ペンギンズでプレーしたマーク=アンドレ・フルーリー(62。38歳、現在ミネソタ・ワイルド所属)でした。

 より少なければいいのです。

現行の延長戦方式でいいのだろうか?

教訓:複数回のオーバータイム(延長戦)は、ホッケーの純粋さを保つ最後の砦。

 (ノースカロライナ州)ローリーで行われたフロリダ・パンサーズ対カロライナ・ハリケーンズの延長戦で、2度目のマウンテン・デューに手を伸ばすと(この時点でコーヒーはとっくになくなっていた)、私の体は、実家の地下室で明け方まで任天堂で遊んでいた、14歳の頃に戻ったかのように、甘い刺激にジャックされていました。

 周囲の雰囲気に乗る気満々だったんですけどね。5回目の延長戦?6回目?第1戦の終わりが、第2戦の始まりになってるかも?もう、行くしかない!!!

 トカチュクのゴールによって試合が139分47秒で終わったと同時に、スタンレーカップのプレーオフ史上6番目に長いプレーオフ・ゲームとなりました。午前3時にアリーナを出て、極度の炭酸飲料の摂取と自然に訪れたホッケーハイな気分で、体が震えていたのです。

讃岐猫
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午前3時…、欧米はスポーツを含む、

エンターテイメントの開始時間が遅いからにゃ。

アリーナで生観戦していたお客さんは、

どんな思いで試合を観ていたんだろ…。

選手や観客の体力を考えたら…

 翌日の余波が大好きでした。マラソンようなゲーム後の体の反応について、選手に語りかけてみました。体調を回復させるための期間に何をしたかについて、です。

 ある選手はバナナを4本食べましたが、エリック・スタール(センター、38歳)は1本も食べなかったことを知りました。アンデルセンが一晩で2試合以上に相当するプレーをしたため、カロライナがゴールキーパーを交代させています。

 スタンレー・カップのプレーオフの延長戦に対し、シュートアウトのような何らかの仕組みによって、人為的に制限することを求める声がこれまでなかったことは、スタート時間を早め、試合時間短縮を促すピッチクロックが使われるご時世で、ある意味驚くべきことです。

シュートアウト=NHLで、2005年以来採用しているタイブレークの方法。サッカーのPK戦とよく似ているが、こちらは3人のシューターのよって行われる。

ピッチクロック=ピッチャーの投球間隔の時間制限、及びバッターの次の投球に備える準備時間制限のこと。制限時間を過ぎてしまうと、それぞれにとって不利となるカウントが一つ追加される。

 リーグ、リーグに所属するチーム、ファンが、複数回の延長戦について触れないという神聖な協定を結んだかのように思えます。彼らは純粋で美しいと。氷上とスタンドでの目を血走らせた倦怠感が、NHLポストシーズンの肉体的犠牲を痛感させるのです。

 我々はポストシーズンのフォーマットでやりたい放題できますが、プレーオフの試合自体をできるわけではありません。

偶然性はスポーツの醍醐味ではあるが…

 偶然性があるからこそ、スポーツの原点に回帰できるのです、何度も延長戦を繰り返すゲーム以上の偶然性はありません。何時に終わるのですか?誰が試合の主人公を演じますか?30秒で終わりますか?それとも午前3時までですか?

 その日の夜、ローリーで改めて教訓を得ました:スタンレーカップのプレーオフにおいて、延長試合というマラソンは純粋さの最後の砦だということです。あと、お店にあるソーダ用の冷蔵庫がロックされる前に、マウンテンデューを買いだめしておいてください。それも教訓ですね。

まとめ

 マウンテン・デューは美味しいですね、私も大好きです。それはともかく、自分がもしあの試合会場にいたら、どうしたでしょうねぇ。途中で帰って、「後は配信でも見るか」と判断するかもしれません^^;。観客もそれなりに体力必要ですから。

 上記の延長戦に関する記事は、賛成なのか反対なのか、ジョーク(皮肉?)を混じえての文章なので、なかなか判断難しいです。NHL全体に話し合うべきではないか、との問題提起をしているものと今は解釈しておきましょう。

讃岐猫
讃岐猫

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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