はじめに
北米の現地時間、2月17日(土)・18日(日)、今シーズンのNHLスタジアム・シリーズが開催されました。実は結果を知らない…というのも、この記事、両日より前に予約投稿したものだからです。時差の影響もあって、日本時間だと19日(月)朝に2日目が行われたはずです。
今回は、ニュージャージー州イーストラザフォードにあるメットライフ・スタジアム(NFLのジャイアンツとジェッツのホーム)を舞台とし、初日はフィラデルフィア・フライヤーズvs.ニュージャージー・デビルズ、2日目はレンジャーズvs.アイランダーズのニューヨーク勢の対決となっています。
プレーオフ進出、あわよくばディビジョン首位を狙う推しのフライヤーズとすれば、同ディビジョン首位レンジャーズの勝敗は気になります。デビルズを倒して、プレッシャーを掛けておきたいところ。
今回、そんな堅苦しい内容はひとまず置いて、10周年を迎えるスタジアム・シリーズ、どのチームも専用ユニホーム(あちらではジャージ、セーターと呼ぶ)を作るのですが、NHL公式選定・歴代ユニ・ベストテンをお届けしましょう。
YouTubeを見ると、YouTuberの皆さんによる、
ユニ批評映像がたくさんアップされているにゃ。
今回の記事には、その映像も幾つか紹介してあるので、
そちらも楽しんでいただけると嬉しい。全部英語ですがね^^;。
引用元:NHL.com「Top 10 Stadium Series jerseys of all-time」
1〜3位、今シーズンのジャージが2位に!
NHLのスタジアムシリーズ1の10周年を記念して、毎年恒例の屋外ゲーム専用・特別版ジャージのトップ10をランク付けしました。
1.デトロイト・レッドウィングス(2016):すべてはDテール(Dの文字に付いた、尻尾のような部分)にあります。
Winged Wheelロゴ(車輪に翼の付いた、デトロイトのチーム・ロゴ)の要素をフィーチャーしたことにより、レッドウィングスだとすぐに分かる「D」ロゴを現代風にアレンジしたものが、このジャージをトップの座に押し上げています。
赤の原色に斜めの白のストライプがモダンな雰囲気を醸し出し、他よりも際立たせています。
2.ニューヨーク・レンジャーズ(2024):レンジャーズが、今年の最優秀スタジアム・シリーズ・ジャージ賞を獲得しました。白いジャージには、チームのメインカラーである青色のストライプが裾と袖にあり、袖には赤いストライプを1本あしらっています。
赤い文字で大きく書かれた「NYR」の略語が、このセーターにモダンな印象を与えています。
3.ロサンゼルス・キングス(2020):この2020年のジャージの見た目は、数ある中で最も野心的なものでした。黒と白は縦長のデザインに溶け込みやすいです。トレンドの白の「LA」の紋章がセーターの印象を引き締まったものにしています。
より見た目をまとめるために、キングスは素敵なクロムシルバー(粒子の粗い輝きのある銀)のヘルメットを着用しました。
4〜6位、ニックネームを使った2チームがランクイン
4.タンパベイ・ライトニング(2022):(タンパベイのチーム・ロゴから来た「Bolts」という)ニックネームは2022スタジアム・シリーズ・ジャージのテーマであり、このセーターを際立たせるものでした。
上下共に白いジャージは、チーム・ロゴと青い文字で「Bolts」のニックネームが入った爽やかな印象です。裾の青い稲妻のアクセントがセーターを完璧なものとし、完成させています。
5.ワシントン・キャピタルズ(2023):キャピタルズは、シリーズで使うジャージの注目点として、「Weagle2」の二つめのロゴを使用して高く舞い上がるデザインとしました。
選手の背番号の入ったネイビーブルーのストライプに継ぎ目なくつながる翼の先端が、このデザインを強調しています。ボーナスポイントは、ワシントンD.C.旗にある赤い帯を表す、2本の水平の赤い靴紐です。
6.ナッシュビル・プレデターズ(2022):ライトニングの2022スタジアム・シリーズの対戦相手にも、独自のニックネームのジャージがありました。プレデターのニックネーム「スマッシュビル3」が(後述の)チーム・ロゴと共に青で大胆に書かれています。
中央には(チーム・ロゴとして)3つの星が描かれたギターピックがあり、「ミュージック・シティ」とテネシー州の州旗にちなんでいます。
上下のセーター(ジャージ)は、プレデターのメイン・カラーを逆転させ、ジャージのベースとしてネイビーブルーを選択し、中央のストライプとしてメイン・カラーの黄色を追加しました。
ここまでだと、1位のデトロイトと5位のワシントンが好みかにゃ。
ワシントンは、レギュラー・シーズンでも使えばいいのに。
どのチームも斬新かつシンプルなデザインが多いとはいえ、折角の機会だから、
もうちょっと冒険しても良さそうなんだけど…。
7〜10位、シンプル・デザインがお好みのよう
7.トロント・メープルリーフス(2018):トロントは2018年に完全なホワイトアウト4効果を採用しました。中央の2本の青いストライプが、このジャージに新鮮な雰囲気を与えています。
チーム・ロゴを見ると、レギュラーシーズンの青と白のコントラストとは対照的に、白いジャージの上に白いメープルリーフスのチーム・ロゴが入っており、このユニフォームのハイライトです。
8.ピッツバーグ・ペンギンズ(2019):ピッツバーグは、有名な黒と黄色の2色使いでシンプルさを保ちました。ジャージ(中央)にチームのシンボルでもあるペンギンのロゴが黄色一色で描かれており、白は使用されておらず、このジャージを際立たせています。
パンツの「PIT」ワッペンとヘルメット側面の黄色のペンギンロゴもボーナスポイントとなっています。
9.ニュージャージー・デビルズ(2024):デビルズは、今年のジャージのために、ペンギンズの2色使いを参考にしました。特大のデビルズのロゴが黒で描かれ、その周囲には通常の丸が描かれていません。
袖と裾に黒のストライプが入った赤のジャージが、デビルズのユニフォームを新鮮にアップデートしています。
10.コロラド・アバランチ(2016):2016年のデザインのインスピレーションとして、アバランチはコロラド州旗を使用しました。
チーム・ロゴとして、中央に円の描かれたコロラド州旗の「C」があり、アヴス(コロラドの愛称)のバーガンディ(フランスのブルゴーニュ産ワインのカラー)と黒で印刷されています。
セーターにはすべてのメイン・カラーが加えられ、袖には青、銀、ワインレッドのストライプが施され、裾は黒で仕上げられています。
まとめ
一番好みなのは、9位のニュージャージーでしょうか。シンプルな中に、チーム名の「デビルズ」に合った重々しさというか、独特のダークなムードがあって(公式サイトの写真の撮り方がいいだけかも)、ナイスです。このジャージのレプリカ、日本で発売しないかな…。
ただ、見ようによっては、どれもチームの練習着みたいにも見えるので、「え、これかぁ…」って思わないでもないです^^;。このシーズン終盤に差し掛かろうという時期、もうちょっと盛り上げる意味でも、ムチャクチャ派手なジャージにしてもいいんじゃないかと。
推しのフィラデルフィアは、この手のジャージ・レースになると(NHLはファッションにうるさい)、からきしダメ。アリゾナみたいに、流行の最先端を行くデザイナーを迎えて、ババっと変えてみてはどうか。今シーズン、プレーオフに出ることになったら、大盤振る舞いだ!
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- NHLレギュラーシーズンの屋外ゲームシリーズの1つ。屋外ゲームとしては、毎年、異なるNHLホームタウンで元旦に開催されるNHLウィンタークラシック、および(カナダの異なるスタジアムで不定期開催される)NHLヘリテージクラシックがある。
米国のサッカー場または野球場で1月下旬、2月、または3月上旬に開催されてきた。初開催は2014年、7チームが参加し、3会場で4試合が行われた。2015年は1試合、2016年は2試合、2017年から2023年までは1試合となっている(2021年は開催せず)。
2024年は2試合が予定されている。
↩︎ - ウィーグルとは架空の鷲のような鳥。NHLのワシントン・キャピタルズのロゴマークの一つ。もう一つ、ワシントンにはチーム名を使ったロゴもあり、主にこちらを使っている。
↩︎ - 世界のカントリーミュージックの中心地であるナッシュビルをもじって、地元のホッケーファンは「スマッシュビル」と呼ばれていることから来ている。
↩︎ - 雪によって視界が奪われてしまう気象現象。吹雪や大雪になると、一瞬にして方向や地形が分からなくなることから「白い闇」とも。リンクが白いこともあって、この言葉を使ったものと思われる。 ↩︎